「悪酔い」ってそもそも何? ストレスが原因のことも

» 2016年10月09日 06時00分 公開
[石原亜香利ITmedia]

 飲み会に参加するときの楽しみといえば、お酒の力で心地よくなること。その場のトークもますますはずみ、楽しいひと時を過ごすことができます。一方、避けたいのが、お酒に飲まれてしまうこと。翌日にお酒を残すのも避けたいですよね。

 このような「悪酔い」と「二日酔い」はどちらも面倒なものですが、今回は「悪酔い」について、原因と対策、意外と知られていない豆知識などを紹介します。

「悪酔い」とは何か

 悪酔いとは、飲酒後に血中のアセトアルデヒドの濃度が一定量以上に達し、さまざまな症状が起きることです。この悪酔いの症状が出るのは、飲酒からおよそ2時間以上が経過した頃だといわれています。

 悪酔いの症状には個人差があるものの、一般的にいわれているのが、頭痛、吐き気、嘔吐、イライラ、寒気、気分の落ち込みなどです。

悪酔いのウワサのウソホント

 この悪酔い、一体なぜ起きるのでしょうか? よく、「お酒をちゃんぽんすると悪酔いする」といわれますが、実はこれには根拠がないといわれています。

 悪酔いの原因は、急ピッチで飲酒することと、アセトアルデヒドの代謝能力が低いことなどにあります。

 悪酔いは、アセトアルデヒドが血中で一定量を超えたときに起きるため、アセトアルデヒドの代謝が早い人は、症状が出る前に、無毒な酢酸へ分解してしまうといわれています。

 また、悪酔いは、精神的なストレスにも影響を受けるといわれています。ストレスが多いほど、代謝機能が低下するためです。普段、アルコール代謝に自信がある、いわゆる「お酒に強い」人でも、ストレスが強くかかっていると感じる日には、悪酔いしやすくなるかもしれません。

悪酔いしないための対策

 この悪酔いは、原因を知れば、予防策がおのずと見えてきます。悪酔いしないための方法を見ていきましょう。

  • お酒はゆっくり飲む
  • 小まめに水を飲みながらお酒を飲む
  • お酒を飲む前に何か食べて、胃に物を入れ、アルコールの吸収をゆっくりにする
  • ゴマやゴマ油に含まれるセサミンの効果を利用し、アルコールの濃度を早く下げる
  • お酒を飲む前日は十分に睡眠をとる

 悪酔い予防のポイントになるのは、アセトアルデヒドの血中濃度を急激に高めないことです。

 ゆっくり飲み、水を小まめにはさみながら、物を胃に入れつつ、吸収を遅らせることが基本です。

 その他、ゴマやゴマ油に含まれるセサミンには、アルコール濃度を早く下げる効果があるといわれています。もし機会があれば飲み会前や飲み会中に摂取しておきましょう。

 悪酔いしないためには、事前の予防策と、精神的なストレスをできるだけ和らげておくこと。ぜひ次の飲み会の前には実践してみてください。

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