コラム
» 2017年01月16日 06時00分 公開

五月病の3つの治し方 プロカウンセラーに聞いた

新年がスタートして、気分が落ち込む、仕事に意欲がわかないなどの不調が起こっている場合、正月病かもしれません。原因と対処法をメンタルヘルスカウンセラーに伺いました。

[石原亜香利ITmedia]

 年末年始の休み期間が終わり、いよいよ新年の仕事が始まってしばらくたった今、心身の不調を感じている人もいるのではないでしょうか。

 正月はゆっくり休養できたものの、まだお休みモードから抜け出せないといったケースはよくあることです。しかし、いつもとは異なる不調が起こっている場合、いわゆる「正月病」と呼ばれる症状が出ているかもしれません。そこで、正月病の原因や症状、対処法をメンタルヘルスカウンセラーに伺いました。

取材協力:やなぎあこさん

カウンセリングサービス所属プロカウンセラー。微細な感覚での理解を得意とし、気付かれにくい個的な感情・感覚に焦点をあてつつ、心の葛藤を緩和するカウンセリングを行う。理論と情緒の両面を併せ持ったブログも人気。


正月病とは?

 「もしかしたら自分も正月病かもしれない」と感じている人は、正月病について知っておきましょう。メンタルヘルスカウンセラーのやなぎあこさんは、正月病の原因や症状について次のように説明してくれました。

 「『正月病』は、正月の特別なのんびりムードから、仕事始めの通常モードに切り替わったときに表れる、心や身体の不調を指すようです。

 落ち込んだり、倦怠感が抜けなかったり、風邪をひいてしまったり。お正月は普段の休日とは違い、社会全体が休んでいる印象もあり、いつもの休みよりも、休むことに罪悪を感じず、自分自身に対しても休養の許可を出しやすい状況です。

 正月休みに入ると、仕事モードの交感神経から、リラックスモードの副交感神経に変わり、心身共に休養できます。しかし一方で、気付きにくい疲れや葛藤が表面化しやすいのも事実です。

 お正月の休養で処理しきれないほど、日ごろの疲れがたまっていたり、心を抑圧しながら生活したりしていた場合、お正月が明けても“まだ休んでいたい”心が通常モードに切り替わるのを嫌う可能性があります」

正月病を解消するための3つの対処法

 もしこうした心身の不調を感じており、正月病の疑いがある場合、どのような対処法があるのでしょうか。やなぎさんに3つの方法を伺いました。

1. いきなりフルで行わず、ゆっくりと通常モードに切り替える

 「気合で乗り切るのではなく、不調の自覚をして自分を労わることが大切です。まずは、いきなりフルスロットルで仕事せずに、心を慣らす“暖機運転”(※)の時期を持ちましょう。気持ちの面はもちろん、仕事量を調整して早めに帰宅するなどの工夫を。そして、ゆっくりと通常モードに切り替えていくといいですね」

※暖機運転:自動車などのエンジン始動後、一定時間だけ低負荷で運転させてエンジンなどを温め、本来の性能を発揮できるようにすること。

2. 身体を温める

 「寒い時期ですから、暖かくしましょう。災害等でショックを受けた心の急性期には、毛布にくるまるのが有効といわれるくらいです。物理的に身体を温めてみてください」

3. 不調について誰かに話を聞いてもらう

 「誰かと話をしてみましょう。話を聞いてもらうと、心が他者とのつながりを感じたり、自分を肯定できたりして安心します。特に、弱音を吐けるといいですね。不調を1人で乗り切ろうとしないのがコツです」

 「正月病かな?」と思ったら、ぜひこの3つを意識して実践してみてはいかがでしょうか。もし心身の不調が大きいようであれば、症状に応じて医療機関を利用することも考えてみてください。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2312/01/news138.jpg 伊藤沙莉、“激痩せ報道”の真相暴露→広瀬アリスの株が上がってしまう 「辱めったらない」告白に「アリスちゃん、ええ人や〜」
  2. /nl/articles/2312/01/news121.jpg “鬼ダイエット”で激やせの「Perfume」あ〜ちゃん、念願の姿に「着れる日が来るなんて」と大喜び
  3. /nl/articles/2312/01/news115.jpg 「心底惚れて」「毎日うっとり」 宮里藍、新たな愛車を公開→国産車のチョイスに反響「庶民的」「きれいな色」
  4. /nl/articles/2311/30/news047.jpg 「あなたは日本人?」突然送られてきた不審なLINE、“まさかの撃退方法”に反響 「センス良い」「返しが秀逸」
  5. /nl/articles/2208/06/news075.jpg 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. /nl/articles/2312/01/news065.jpg 「惨めな人生を送ってる」 パリス・ヒルトン、0歳息子の容姿揶揄をまたもバッサリ “頭が大きい”と受診勧めた人々振り返り「気の毒」
  7. /nl/articles/2312/01/news014.jpg ワンコ大好きなインコに“恋がたき”登場で174万再生! まさかの展開に困惑するワンコに「爆笑w」「ダブルだw」
  8. /nl/articles/2312/01/news019.jpg 寝込んだママが心配でたまらない元保護犬と小学生息子 それぞれが見せるけなげな姿に「泣けてきた」「なんて優しい子!」
  9. /nl/articles/2311/30/news031.jpg シロフクロウが自分とそっくりのぬいぐるみをくわえ…… 自慢げな表情に「本物の赤ちゃんかと」「ヘドウィグが!」と453万再生
  10. /nl/articles/2312/01/news105.jpg 俳優の井川瑠音さんが31歳で逝去 体調不良から復帰ならず、最後の投稿では「忘れられないようまだまだ精進」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 大好物のエビを見せたらイカが豹変! 姿を変えて興奮する姿に「怖い」「ポケモンかと思った」
  2. 「3カ月で1億円」の加藤紗里、オーナー務める銀座クラブの開店をお祝い “大蛇タトゥー”&金髪での着物姿に「極妻感が否めない」
  3. 愛犬と外出中「飼いきれなくなったのがいて、それと同じ犬なんだ。タダで持ってきなよ」と言われ…… 飼育放棄された超大型犬の保護に「涙止まりません」
  4. ミキ亜生、駅で出会った“謎のおばさん”に恐怖「めっちゃ見てくる」 意外な正体にツッコミ殺到「おばさん呼びすんな」「マダム感ww」
  5. 永野芽郁、初マイバイクで憧れ続けたハーレーをゲット 「みんな見ろ私を!」とテンション全開で聖地ツーリング
  6. 道路脇のパイプ穴をのぞいたら大量の…… 思わず笑ってしまう驚きの出会いに「集合住宅ですね」の声
  7. 柴犬が先生に抱っこしてほしくて見せた“奥の手”に爆笑&もん絶! キュンキュンするアピールに「あざとすぎて笑っちゃった」
  8. 病名不明で入院の渡邊渚アナ、1カ月ぶりの“生存報告”で「私の26年はいくらになる?」 入院直後の直筆日記は荒い字で「手の力も入らない」
  9. 小泉純一郎元首相、進次郎&滝クリの第2子“孫抱っこ”でデレデレ笑顔 幸せじいじ姿に「顔が優しすぎ」「お孫さんにメロメロ」
  10. デヴィ夫人、16歳愛孫・キランさんが仏社交界デビュー 母抜かした凛々しい高身長姿に「大人っぽくなりました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「酷すぎる」「不快」 SMAPを連想させるジャンバリ.TVのCMに賛否両論
  2. 会話できる子猫に飼い主が「飲み会行っていい?」と聞くと…… まさかの返しに大反響「ぜったい人間語分かってる」
  3. 実は2台持ち! 伊藤かずえ、シーマじゃない“もう一台の愛車”に驚きの声「知りませんでした」 1年点検時に本人「全然違う光景」
  4. 大好物のエビを見せたらイカが豹変! 姿を変えて興奮する姿に「怖い」「ポケモンかと思った」
  5. 渋谷駅「どん兵衛」専門店が閉店 店内で見つかった書き置きに「店側の本音が漏れている」とTwitter民なごむ
  6. 西城秀樹さんの20歳長男、「デビュー直前」ショットが注目の的 “めちゃくちゃカッコいい”声と姿が「お父さんの若い頃そっくり」「秀樹が喋ってるみたい」
  7. “危険なもの”が体に巻き付いた野良猫、保護を試みると……? 思わずため息が出る結末に「助けようとしてくれてありがとう」【米】
  8. 「やばい電車で見てしまった」「おなか痛い、爆笑です」 カメがまさかの乗り物で猫を追いかける姿が予想外の面白さ
  9. おつまみの貝ひもを食べてたら…… まさかのお宝発見に「良いことありそう」「すごーい!」の声
  10. 「3カ月で1億円」の加藤紗里、オーナー務める銀座クラブの開店をお祝い “大蛇タトゥー”&金髪での着物姿に「極妻感が否めない」