ジェイアイエヌとオムロンヘルスケア、「JINS MEME」と組み合わせる新デバイスを共同開発
アイウェア「JINS」で知られるジェイアイエヌとオムロンヘルスケアが、メガネ型ウェアラブルデバイス「JINS MEME」を活用する新しい拡張型デバイスを共同開発すると発表しました。
ジェイアイエヌとオムロンヘルスケアが1月7日、ジェイアイエヌが開発中のメガネ型ウェアラブルデバイス「JINS MEME」をプラットフォームにした新しいソリューションを開発する共同プロジェクトを発足させました。2016年春の商品化を目指しています。
JINS MEMEは、ジェイアイエヌが開発中の、センシングアイウェア。メガネとしての機能と形状を維持しつつ、三点式の眼電位センサーと6軸のモーションセンサーにより、眠気や集中度、体のバランスといった生体データを取得できるのが特徴です。
そのJINS MEMEのテンプルエンド部分には、他の機器との接続が可能な拡張インタフェースが用意されています。三点式眼電位センサーや6軸センサーと連携し、生体情報の取得をはじめ、多様な周辺機器との連携が、開発により可能です。これを活用し、オムロンヘルスケアが持つ生体計測・解析技術を応用して、拡張型デバイスを共同開発します。
オムロンヘルスケアは、体組成計から活動量計といった身近な血圧計や睡眠計などを提供するヘルスケア業界でも知られた企業で、独自の生体計測・解析を得意としています。さまざまなヘルスケアデバイスから取得される情報を活用して、より良質で信頼性の高いヘルスケアデータの提供と活用に取り組んでいて、個人向け健康サポートサービス「ウェルネスリンク」なども運営しています。
同社がJINS MEMEに注目したのは、付加価値の高い頭部(眼および頭)生体データの取得が可能で、最大16 時間の常時センシングができ、身に着ける必然性(誰でもかけられるデザインのメガネタイプ)があるため。センシングテクノロジーを生活のいろいろな場面に役立て、積極的な健康管理により、病気などを予防することを目指すとしています。
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