検索
コラム

Appleのプレスイベントで発表されてほしいことを妄想するApple Watchはこうあってほしい

Appleが3月9日(日本時間では3月10日早朝)に開催するイベントは、Apple Watchの発表が中心になると目されます。うわさのまとめはすでにあちこちに出ていますが、ここではその場で発表されてほしいことを期待を込めて挙げてみます。

PC用表示 関連情報
advertisement
Apple Watch
2014年9月のイベントで「Apple Watch」を披露するティム・クックCEO(Appleの基調講演映像より)

 米国時間で3月9日、日本時間では3月10日早朝に、Appleがプレス向けのイベントを開催する旨が案内されました。招待状には「Spring Forward」と書かれています。普通に読むと「前に進む」といった雰囲気と思うかもしれませんが、米国ではサマータイム(Daylight Saving Time)が始まる日を指す、比較的有名な慣用句です。ちなみにサマータイムが終わる日は「Fall Back」といいます。春に1時間早めて、秋に1時間戻す。そんなニュアンスを持つ言葉です。

 このイベントでAppleが何を発表するかは明らかにされていませんが、こうした文言を用いるからには、時計に関する発表があると考えて間違いないでしょう。その場で発表される可能性が高い「Apple Watch」について、すでにいろいろなメディアで予想やうわさのまとめが出ていますので、今回はそこで発表されてほしいことを、勝手な希望として書き連ねたいと思います。

バッテリーが3日以上持つ

 Apple Watchのような腕時計型のデバイスには、あまり容量の大きなバッテリーは搭載できないため、そのスペックや性能を考えれば、「1日しかバッテリーが持たない」と予想されるのは当然のことだと思います。しかし、腕時計と考えたとき、スマートフォンのように毎日充電しなくてはいけないのでは使い勝手が悪すぎます。脈拍センサーやGPSを用いた一方法の取得などを使用しなければ、それなりのバッテリー駆動時間を確保してほしいもの。ぜひ1日充電するのを忘れても気にせず使えるくらいの、最低でも3日以上のバッテリー駆動時間を発表してもらいたいですね。

睡眠状態の計測ができる

 Apple Watchのヘルスケア機能やフィットネス機能は、動画でいろいろ紹介されていますが、これらは主に運動量の計測をするものです。脈拍を計測する機能もあるようなので、日々どれくらい運動しているかを知る活動量計としての機能はおそらくかなり充実しているでしょう。ただ、これまでまったく触れられていないのが睡眠に関する機能です。すでに活動量系では、ハイエンドモデルで睡眠の計測ができるのは当たり前になってきています。脈拍計を常時オンにしておくと、バッテリーが持たなそうですが、加速度センサーなどを用いて睡眠の計測ができるといいと思っています。

 すでにiPhoneのアプリに睡眠計測ができるものは多いので、そうしたアプリがApple Watchに対応してくれればいい話なのかもしれませんが、現状ではWatchKitで提供されているAPIは限られているという話もあり、どのような機能が用意されるかに注目しています。

交換ベルトの規格公開

 Apple Watchには、さまざまな形状、素材のベルトが純正で用意され、交換も容易なデザインになっていますが、ここはぜひiPhoneやiPadに純正以外の多様なケースが用意されているように、Apple Watchにもベルトが用意されるとエコシステムとしての広がりもできていいのではないでしょうか。

 実際、毎日腕に付けるのだとしたら、バンドはとっかえひっかえできると楽しいですし、iPhoneケースのような市場ができればサードパーティーベンダーも潤うのではないでしょうか。「Made for Apple Watch」みたいなプログラムが発表されることに期待したいところです。

 また、交換用のバンドもほどよい価格で販売されてほしいもの。例えばiPhone 6用のレザーケースは5000円前後しますが、これくらいの値段で追加のバンドが買えるといいですね。

iPhoneより安い価格での販売

Apple Watch
Apple Watchの価格は349ドルから、としか発表されていない

 Apple Watchの価格については、現時点では「349ドルから」(約4万2000円から)ということしか分かっていません。最も安いのはApple Watch Sportのアルミボディのモデルといわれていて、ステンレスボディとサファイアガラスを採用したApple Watchの価格は7万円から9万円くらいになるのではないかとうわさされています。最上位モデルのApple Watch Editionが数十万円になるというのは、そもそも手が届かないので置いておくとしても、Apple WatchはiPhoneよりは安くなってほしいもの。特にApple WatchはLTEなどの通信機能がないので、キャリアとの契約による値引きなどは期待できませんから、あまり高すぎない価格で売っていただきたいところ。

 ちなみに現在は購入できませんが、SIMフリー版のiPhone 6は16Gバイト版が7万5800円(税別)、iPhone 6 Plusは16Gバイト版が8万7800円(税別)です。iPhoneと一緒に使うのが前提のデバイスですから、これより高いのはちょっと抵抗があります。6万円以下くらいでApple Watchのステンレスバンドモデルが買えるとうれしいのですが……。

日本も米国と同時発売

 スペックや価格もさることながら、実は一番気になるのが発売日です。日本も4月の発売であることが発表されてほしいです。

 おそらくイベントの最後の方で明らかにされると思いますが、Apple Watchが4月(Early 2015)に発売されるのは米国だけだともいわれています。iPhoneやiPadは、今や日本でも米国と同時に発売されるのが通例ですが、初代iPadやiPad 2は、まず米国内で発売して、iPadは8週間後、iPad 2は2週間後に世界各国での販売が始まりました。Apple Watchの日本での発売日、4月じゃなかったらかなりショックです。iPadが発表されたときのように、そのために米国に行ったり、出張や旅行のついでに買って帰る人がたくさん現れるかもしれません。

 いずれにせよ、来週の火曜日にはおおよそのことが発表されているものと思われます。期待と不安を胸に抱きながら、あと1週間を過ごすことになりそうです。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る