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あなたの“スマホ中毒度”を指摘してくる恐ろしいアプリ「Moment」毎日4時間使ってました

1日中スマホを手放せないという人は多いはず。しかし、一度冷静になって自分が毎日どれだけの時間をスマホに費やしているのかを考えてみよう。

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 朝起きたら真っ先にスマホをチェックし、通勤電車の中でも、ちょっとした信号待ちでも、エレベーターの中でもスマホ。一日中スマホを手放せず、家に置き忘れてこようものなら途端に不安になる――。そんな人たちのことを「スマホ中毒」とか「スマホ依存症」というらしい。

 ひと昔前に流行った(?)「ゲーム脳」のように、あまり気分の良い言葉ではないなと個人的には思うが、多くの現代人にとってスマホが片時も手放せないツールになっていることは事実だろう。自分は一日に何回くらいスマホを見ているのか、どれくらいの時間を消費しているのか……そうしたデータを詳しく教えてくれる無料のiOSアプリが「Moment」だ。

(左)その日のスマホ使用時間と(右)使った場所。どこで何分使ったのかが丸見えだ
(左)起動回数と1回あたりの使用時間も分かるし、(右)課金すれば家族のスマホ使用時間を制限したりもできる

 同様のアプリはいくつか存在しているが、Momentは取れるデータの種類もデザイン(UI)も抜群に優秀だ。GPSデータと連動しているので、インストールするだけで「いつ」「どこで」「一回当たり何分」スマホを見ているかが自動でログ化される。正直な話、自分の行動がほぼ筒抜けになってしまうようで恐ろしさも覚えるほどだ。事実、家族のデータをチェックして「一日に使える制限時間」を設定できるなど、“監視アプリ”的な使い方もできる。

 さっそく自分のiPhoneでも2週間ほど試してみたところ、(うすうす覚悟はしていたが)「これは……」という結果が突き付けられた。


Momentで14日間計測した自分のスマホ使用データ。棒グラフが1日あたりの使用時間(分数)、折れ線グラフが起動回数だ

 1日あたりの平均使用時間は253分、平均起動回数は35回。毎日、実に4時間以上もスマホを使っている計算になる。ちなみに2週間中、最も使用時間が長かった日は1日で370分(!)、起動回数の最高値は68回だった。集計したデータの母数自体がまだ少ないが、筆者の場合は起動回数と使用時間には単純な相関は見られず、また平日と週末の差なども特に見られなかった。

 ちょっと言い訳をさせてもらうと、筆者は通勤時間などにスマホで電子書籍を読んでいることが多く、長時間使用した日はたいてい45分とか60分という長時間に渡ってスマホを起動し続けているケースがほとんどだった。同様に、スマホで動画をよく見る人なども使用時間が伸びやすい傾向にあると思う。

 それにしても毎日4時間以上とは……。若干ショックだったので、上司に同じアプリを入れてもらって結果を見たところ、1日あたりの平均使用時間は177分、起動回数は37回だった。筆者よりも使用時間はだいぶ短いのに、起動回数は逆に多いところが興味深い。

 ちなみにiOSには「設定」>「一般」>「使用状況」>「バッテリーの使用状況」からアプリごとの使用状況なども確認できるので、これらのデータを合わせて考えれば、「どのアプリにどれくらい時間が取られているか」なども大まかにだが計算できるはずだ。

 効率的な時間管理は、まずは現状を把握するところから。「俺は毎日Twitterに○時間も費やしているのか……」「Facebook見すぎだろ自分……」などの現実を直視し、あらためて日々の時間の使い方を見直してみてもいいかもしれない。

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