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ポタリング+ヒルクライム=「ポタクライム」のススメ自転車はガジェットだ!

ヒルクライムではハードルが高いが、新緑の季節をゆっくり走りたい! それではゆっくりと坂を登る「ポタクライム」はどうだろう。ポタクライムのメリットを紹介!

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ポタリング+ヒルクライム=「ポタクライム」のススメ

 関東では桜も終わり、いよいよ新緑の季節となってくる。4月後半〜梅雨に入るまでが、1年の中で自転車に乗る上ではもっとも最適な季節だ。

 ロードバイクやクロスバイクといったスポーツバイクに乗っている人にぜひとも勧めたいのが、アップダウンのある山間部を走ること。しかしながら、ある程度スポーツバイクをたしなんでいる経験者であればまだしも、初心者にいきなり「ヒルクライム」はハードルが高いだろう。

 そこで提唱したいのが、「ポタクライム」である。

 ポタクライムというのは、自転車散歩を指す「ポタリング」と、山や丘を登る「ヒルクライム」を組み合わせた造語で、簡単に言うと「自転車で山を登りながら散歩する」こととなる。このポタクライムには、さまざまなメリットがあるのだ。


都内では人でいっぱいだった満開の桜も独り占めできるのがポタクライムの醍醐味(だいごみ)

気分転換や心肺機能向上が見込める!

 ポタクライムのメリットは、都市部などの平地を走ることよりも多くのメリットを生み出す。

  • 心肺機能向上が見込める

 アップダウンの多い里山や山間部を走ることは、より多くの有酸素運動をすることとなる。したがって、心肺機能が向上し、病気になりにくい健康な身体になる。また、カロリー消費も見込める。

  • 気分転換になる

 山を登ると、普段見ているのとはまったく違う景色を目にすることになる。遠くの景色もそうだが、山に咲く花などを見ながら登るのも良い。そうすると気分転換になり、精神衛生上健康になること間違いない。

  • 旅行気分が味わえる

 わざわざ遠方に泊まりがけで行くことなく、日帰りでもさまざまな発見があり旅行気分が味わえること間違いないだろう。

  • ハイキングやトレッキングが苦手でも楽しめる

 自分の体重を自転車に預けるポタクライムでは、ハイキングやトレッキングとは違い膝や腰への負担が少なく、達成感も得られる。

  • 里山特有のグルメが味わえる

 里山や山間部に行くと、そこで味わえるグルメが存在する。例えば、イワナの塩焼きやおいしい桜もちなど。グルメを満喫しても、自転車はカロリー消費が大きいため太ることはない。


出先でこのようなおいしいグルメに出会えるのもポタクライムのメリットだ

 以上のようにさまざまなメリットが得られる「ポタクライム」。特に、山で小鳥のさえずりを聞きながらゆっくりと(時速10キロ未満)走るのは格別だ。ちなみに、「ポタクライム」のコツはがんばらない、無理しないである。わざわざキツイ斜度の坂を登っても楽しくないだろう(中には楽しい人もいる)し、無理したらそれはそれで疲労がたまってしまう。

 がんばらないコツは、少し楽すぎるぐらいのルートをのんびり走ることだ。これだけでも効果が見込める。


埼玉県の白石峠に挑戦して心が折れてしまった。これはポタクライムの悪い例

山へ移動する方法は3つ

 しかしながら、都市エリアに住んでいるサイクリストに向かって、いきなり「山に行きましょう」も酷な話である。そこで、山へ行く方法を3つほど紹介しよう。

  • とにかく自走!

 自宅からおおよそ20キロ圏内に山がある場合は、この方法で良い。平坦部分はゆっくり走ることで身体への負担を減らせるのだ。また、坂に入るまえの良いウォーミングアップになるため、自走をおすすめしたい。なお、パンク修理ぐらいは1人でもできるようになっておくこと。

  • 自動車輪行

 自動車を持っている人は最も自由度が高いと言えよう。スポーツバイクを自動車に乗せて、好きな場所へ移動できるのだ。スポーツバイクは、原則として工具なしでも前輪・後輪を外せるため、工夫次第ではあらゆる自動車に乗せることができる。筆者の知りうる限りでは、2シータースポーツカーのトヨタ MR2や、ポルシェに乗せている人もいたほど。

  • 電車輪行

 電車での輪行をする人も多い。その際には輪行バッグが必要になるため、若干ハードルが高く感じられてしまうが、慣れてしまえば15分ほどで自転車をバラして梱包できてしまう。あとは電車に乗って好きな場所へ行くだけ。電車輪行の場合、降りる駅と、帰りの乗る駅が違っていても良いというメリットがある。例えば、遠出をしている最中に、何らかのトラブルなどが発生しても電車で帰れるのだ。


都内からアクセス良好な定峰峠は、東武東上線/JR八高線の小川町駅からスタートすると良い

 この3つの中で、もっとも「私は旅をしているぞ〜」感が出るのは電車輪行だろう。何を隠そう、筆者は昨年輪行バッグを購入したのに、1回も使っていない……今年こそは輪行デビューするぞ! その時は体験レポートをするのでお楽しみに!

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