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第25回 スマホ依存の生活をリバランスする「VELDT SERENDIPITY」が生まれた理由“ウェアラブル”の今(2/2 ページ)

Appleとは異なる選択肢として、またメイド・イン・ジャパンのスマートウォッチとして注目の「VELDT SERENDIPITY」はなぜ生まれたのか。VELDTのCEO、野々上仁氏に聞いた。

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個性的なデザインとメイド・イン・ジャパン

 VELDTはファッションアイテムとしての楽しみ方にもこだわっている。時計は通常、円形や四角いケースが採用されているが、VELDTの各モデルは珍しい六角形を採用した。地球の在り方や、人々のつながりにとって意味のあるこの形を選び、直径は48ミリという存在感あるサイズを選んでいる。

VELDT SERENDIPITY MODEL R Ripplet
VELDT SERENDIPITY MODEL R Ripplet。輝く文字盤には、女性のユーザーも増えつつある

 VELDTの特徴は、メイド・イン・ジャパンにこだわっている点も挙げられる。時計のムーブメントはもちろん日本製で、六角形から円形へと自然に変化するケースは、群馬県の時計職人によって日本国内で仕上げられている。海外生産では難しい緻密な加工は、その形以上に異彩を放つ存在だ。日本にこだわる点は、自然な選択肢だったかもしれない。

 「デジタルとアナログの融合というテーマを考えた際、日本は非常に恵まれた国だと考えています。高度なテクノロジーの集積や実装技術があり、同時に脈々と受け継がれている職人の技があふれているからです。これらを自然に融合させることで、世界にも競争力がある素晴らしい製品を作ることができるのです」

スマホ依存からの脱却を目指すライフスタイルの提案

 VELDTはオンラインでの販売とともに、東京の伊勢丹やバーニーズニューヨークでの店頭販売も行っている。意表を突く六角形のケースは、テクノロジーへの興味がさほど大きくない、しかしiPhoneを使っている顧客にも充分なアピール力があるという。

 時計だけ、テクノロジーだけではなく、ライフスタイルの中で提案できる環境を中心に、その価値に共感を誘いたいという野々上氏。その例を挙げると、VELDTの時計は、設定した3カ所に、時計のボタン1つでタクシーを呼ぶことができるサービスを、東京都内で実現している。より細かいライフスタイルへの融合を狙っている。

 テーマは「スマホ依存からの脱却」。テクノロジー的な解決だけに頼らない、しかしスマートさを実感する、そんなスマートウォッチとして、より顧客との接点を広げていきたいと、野々上氏は語る。

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