Apple Watchの機能が大きく向上する 「watchOS 2」で実現すること:秋に無償アップデート(1/2 ページ)
Appleが発表した、Apple Watch向けOSの次期バージョン、「watchOS 2」では、現在多くのユーザーが感じている不満を解消する数々の機能強化が行われます。開発者は、Apple Watch単体で動作するアプリの開発も可能になります。
Appleは6月8日(現地時間)、開発者向けの年次イベント「WWDC 2015」(World Wide Developers' Conference 2015)の基調講演で、Apple Watch向けOSの新バージョン、watchOS 2を2015年秋に配布することを明らかにしました。新バージョンはすべてのApple Watchに無償でダウンロードできます。
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新たな文字盤を提供
Apple Watchには現在10種類の文字盤(フェイス)が提供されていますが、これに加えて3つの文字盤が提供されます。1つは自分の好きな写真を背景に設定できる「Photo」。もう1つは画面が点灯するたびに異なる写真を表示する「Photo Album」。そしてロンドンや香港など5都市で撮影したタイムラプス動画が楽しめる「Time-Lapse」。いずれも美しい写真がApple Watchの画面で楽しめます。
また、Apple Watchの文字盤に配置できる、時刻以外のさまざまなパーツ(コンプリケーション)を、サードパーティーベンダーも作成可能になります。デモでは、搭乗予定の飛行機のフライト時刻やゲート番号などを表示するパーツや、フォルクスワーゲンが作った電気自動車の充電状態を表示するパーツなどが披露されました。
こうしたパーツで表示できるのは、今は現在時刻のものだけですが、watchOS 2では、Digital Crown(リュウズを模したダイヤル)を回すことで、数時間後の予定や天気なども確認可能になります(Appleはタイムトラベル機能と呼んでいます)。
充電時に横向きに時刻を表示する「ナイトスタンド」モード
Apple Watchを充電するときは、専用充電器の上に平らにApple Watchを置いている人がほとんどだと思いますが、watchOS 2を導入すると、Apple Watchを枕元に置く目覚まし時計のように使うことが可能になる、「ナイトスタンド」モードが用意されます。
デジタルクラウンを上にして横向きにApple Watchを立てかけると、専用の画面で時刻を表示します。アラームが鳴動したときは、デジタルクラウンでスヌーズ、サイドボタンでアラームの停止ができます。
「友達」登録人数が増加、複数色のDigital Touch送信も対応
Apple Watchのサイドボタンで呼び出せる、よく使う連絡先の「友達」画面は、これまで12人しか登録できませんでしたが、watchOS 2ではさらに12人登録できるようになります。また、これまではiPhoneの画面でしか友達の登録作業ができなかったものが、Apple Watch上でも可能になります。
Apple Watchユーザー同士で、手書きのメッセージが送り合えるDigital Touchは、複数の色が同時に使えるように改良が加えられました。より工夫を凝らした絵も送れます。
メールの返信に対応、FaceTimeオーディオでの電話も
これまでメッセージ機能のみだった返信機能ですが、メールにも返信が可能になるようです。具体的な返信の方法は紹介されませんでしたが、Siriを使った返信や定型文での返信になるのでしょうか。
電話をかける機能は、新たにFaceTimeオーディオをサポート。通話料がかからない方式でのコミュニケーションにも対応します。
フィットネス機能の強化、Siriでの操作も可能に
フィットネス機能では、Apple純正のワークアウトアプリ以外の、好みのサードパーティーベンダー製のアプリが使えるようになります。サードパーティーアプリで行った運動も、アクティビティとしてカウントされ、ムーブやエクササイズの数値に加算されるとのこと。
Siriがアクティビティの操作をサポートするのもポイントで、これまで画面をあれこれ操作してスタートしていたワークアウトが、Siriへの命令だけで簡単に始められるようになります。例えば「ヘイSiri、30分のランニングをスタート」とApple Watchに話しかければ、すぐにランニングワークアウトが開始できるようになるわけです。
成果のバッジは“裏側”が進化
あらかじめ設定されている目標をクリアするともらえる成果のバッジは、裏に名前と日付が刻印されるようになります。いつ取得したバッジなのかが、より見やすくなります。
Siriでサードパーティーベンダー製アプリの起動なども可能に
Siriでの操作は、ワークアウトだけでなく、マップアプリを使った歩行者ナビゲーションや、サードパーティー製アプリのコントロールにも対応。基調講演会場ではInstagramのグランスを呼び出すデモなどを行っていました。
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