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コラム

糖尿病とうつ病のリスクを高める遺伝子が明らかに?

2013年に発表された論文によると、インスリンの分泌に関わるタンパク質と脳神経に関わるタンパク質には関連性があるようです。

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 糖尿病とうつ病、全く関係ないように思える2つの疾患ですが、近年の研究では、糖尿病有病者は、うつ病を併発しやすい傾向があると考えられています。2013年に、東京理科大学と群馬大学の共同研究により発表された論文によると、インスリンの分泌に関わるタンパク質と脳神経に関わるタンパク質には関連性があるようです。

インスリンと脳神経に関連性?

 CAPS1というタンパク質は、インスリンの代謝に関わっており、糖尿病との関連性が知られていましたが、最近の研究で脳の神経ネットワークに関わるBDNFたんぱく質の分泌にも関与しているのではないかと考えられています。BDNFは、学習や記憶などの機能を調整したり、うつ病などの精神疾患にも関連することが知られているようです。

 研究チームは、その関連性を明らかにするために、マウスの脳内のCASP1遺伝子を欠損させたマウスを開発して観察を行ったようです。CAPS1は、生命維持にとても重要でCAPS1遺伝子を欠損させてしまうと、マウスはすぐに死亡してしまいます。そのため、今までは研究を行うことが難しいとされていました。今回は、脳内のCASP1遺伝子のみ欠損させることが出来たため、その変化を観察することに成功したようです。

 脳内のCASP1遺伝子を欠損させたマウスは、BDNFがほとんど見られず、CASP1がBDNFの分泌に関与していることが証明されたようです。糖尿病は、うつ病を併発しやすいと言われています。研究がさらに進み、2つの疾患の予防や治療に繋がることを期待したいと思います。

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この記事は「遺伝子の?を!に変える」をコンセプトに、遺伝子に特化した国内外の情報を配信するサイト「Geno」から転載しています。


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