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カレーが好きすぎて「和カレー」を編み出してしまった――漫画家・カラスヤサトシさん(1/3 ページ)

各界で活躍し「周りが放っておかない人」に生活習慣や健康のコツを聞く本連載。今回登場いただくのは、漫画家のカラスヤサトシさんです。

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 どんな世界にも「周りが放っておかない人」がいるものです。周囲を巻き込む能力が高く、常にいくつもの仕事を抱えていて、それでも忙しそうな素振りは見せずに遊びにも全力で取り組んでいるように見える人たち。本連載では、そんな「引っ張りだこな人々」に、普段の生活習慣や健康のために意識していること、毎日を自分のペースで過ごしていくコツについてお聞きしていきます。


漫画家・カラスヤサトシさん

おなじみの自画像

 今回お話を伺ったのは、エッセイ風ギャグ漫画家の名手、カラスヤサトシさん。『カラスヤサトシ』『モテないのではない モテたくないのだ!!』『おのぼり物語』など多数の著作を書きつつ、「毎日カラスヤサトシ」「エレガンスパパの育児論マンガ」「オレは子を見て育とうと思う」「カラスヤポータルZ」など、Web上でも精力的に作品を描かれています。

 カラスヤさん、「カレーが好きすぎて和カレーを編み出した」って、いったいどういうことですか?

結婚前後で生活が変化

――ふだんはどんな生活リズムなんですか?

 仕事が大体深夜の2時か3時に終わり、それからお酒を飲んで寝る……というパターンが多いです。でも、結婚後は飲む量が減りましたね。というのも、僕が娘の幼稚園の送り迎え担当だからです。朝が早いですからね。

 深夜2時に寝るのはふつうですよ。5時まで描くこともあれば、ときには徹夜してそのまま子供を送ることもあります。たまに「今日は早めに寝て、規則正しい生活を過ごさねば!」と23時に床につくような日もあったりしますけど。

――漫画家さんの生活リズムって、昼夜逆転がデフォルトなんでしょうか。

 いや、漫画家によるでしょう。規則正しい人もいらっしゃいますよ。ただ、仕事が立て込んだり、締め切りに追われることもあるので、やらねばならないときは徹夜でもなんでもして仕上げます。

 でも、最近は幼稚園への送迎のおかげで朝の9時前には家を出る習慣がつきました。8時に起床するので、少なくても4時には寝るようにしていますね。ただ、睡眠が4時間だと足りないこともあるので、その場合は帰宅後に二度寝します。

 健康法と呼ぶほどではないですが、僕は目覚ましは基本的に使いません。自然に目が覚めるまで寝るんです。子供に起こされて強制的に起床してしまうときは別にして、一人のときは寝たいだけ寝る。もちろん、取材やアポイントがあるときは目覚ましをかけますが、自然と時間になる前に起きてしまいますね。

――結婚する前と後で変化はありましたか?

 独身時代は自由気ままでした。お酒で身体を壊したことはないですが、毎晩のように晩酌していましたね。でも結婚後はだいぶ規則正しくなってしまいました。妻は毎日三食、子供の健康を考えて、食品添加物を避けたり、僕からすると「気にしすぎじゃない?」ってくらい気を遣って食事を作ってくれています。でも、そんな妻のおかげで、人生で今がいちばん健康かもしれません。

 朝は多めに食べてもいいけど、夜食を食べようとすると「また太るよ……!」と言われるんですけど(汗)。

――日々の食事にはどんな工夫を?

 家でコーヒーをたくさん飲むので、外では控えていますね。食事は……夜食はあまり食べないようになってきたかな。独身時代は好き勝手し放題だったので、夜中にニラレバ炒めを作ったりもしましたが、今は寝室が台所のすぐ隣なので、夜中に音を立てて調理できないんです。

 いまは妻が料理してくれるので、栄養面は安心しきっています。ただ、僕が肥満傾向なので食事量を減らしてくるんですよ。お昼ごはんにおにぎり1個とか(笑)。「死なへんやろ?」って。そりゃ、死にはしないですがいくらなんでもおなかが空く。

 とくにネームはエネルギー使う作業で、空腹だと頭が回らない気がするんです。妻は「気のせい!」と言いますが、仕事にならないと困るので、こっそり近所のココイチに向かったりとか。領収書でしっかりバレているんですが……。

 あ、妻に虐待されているわけではないですよ!(笑) 私の健康を気遣ってくれる優しい妻です。

――意識して食べないと決めているモノは?

 とくにこれとは決めていないかな……。強いて言うと、「同じものばかり食べ続けるのは良くない」と聞くので、そうならないように注意しています。夜食メニューはもっぱらざる蕎麦ですね。以前はラーメンだったけど、カロリーを気にして切り替えました。ざる蕎麦をつまみに日本酒を飲みます。

 流水麺っていうんですかね、お湯を沸かさなくても作れる「洗うだけの蕎麦」って便利なものがありまして、夜中でも静かに調理できるんです。火を使わないので音も出ないし、家族に迷惑をかけずに済む。べつに蕎麦通ってわけでもなく、うどんも好き。なんとなく蕎麦のほうがGI値も低いし、健康そうなイメージがあるというだけの理由です。まあ、どっちも似たりよったりのカロリーなんですけどね。

 話をしながら気付きましたが、結果的に蕎麦ばかり食べ続けているから、ちょっと変化を加えたほうがいいかもしれない(笑)。


次ページではカラスヤさんが開発した「和カレー」が登場します
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