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ついに登場した「UP3 by Jawbone」 1カ月使用レビュー(2/3 ページ)

心拍センサーを新たに搭載した「UP3 by Jawbone」。発売前の1カ月間触ってみて分かった使用感をご紹介します。

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UP3の大きな特徴

 従来のUPシリーズと比べて新しくなったところといえば、まずそのデザインだ。UP、UP24と続いた特徴的な形状から変わり、細く薄く軽くなり、手首に完全にフィットさせることができるようになった。PCのキーボード使用時にも邪魔になりにくい。


形がほぼ固定していたUP24に対して、UP3は柔軟かつ薄い

 心拍センサーが搭載されたのもデザインと並んで大きな変化だ。多くの心拍センサーが緑色LEDを使う光学式なのに対して、UP3はバイオインピーダンスセンサーを採用している。体脂肪率を測定するのにも用いられている微弱な電流を使った測定方法だ。この心拍センサーで、安静時の心拍数をモード切替なしに、自動的に測定できるようになった。


金色の部分がフィットするように装着する

 これまで睡眠の深さといえば浅い、深いくらいしか表示されなかったのだが、レム睡眠の識別も可能になったというのも大きな進化だ。当然グラフも改良され、3段階の表示が可能になった。また、睡眠中の心拍数の変動もグラフ化されるようになっている。

 また、ランニング、クロストレーニング、有酸素運動、テニス、ハイキング、ダンスなどの自動識別も可能になったほか、UP特有のコーチング機能もパワーアップしたもようだ。

1カ月使ってみて良かった点

 これまで見た活動量計の中ではダントツに細く、また心拍センサーを搭載したデバイスの中でもひときわコンパクトで、腕時計との重ねづけもしやすい。何より蒸れにくいのはうれしい。個人的に「クラスプ」と呼ばれる留め金の操作にやや慣れが必要だったが、装着感はなかなかよく、軽いつけ心地は好印象だ。

 睡眠サイクルのグラフも見応えが増した。就寝中の心拍数の変動もグラフで確認できるようになり、安静時の状態がチェックしやすくなった。現在は異常がないため、日々淡々と測定値を見るだけだが、万が一何らかの疾患が生じた場合や、緊張がほぐれない日が続いた場合は、安静時心拍数にも変化が見られるのだろう。

 睡眠のグラフと並ぶUPの魅力は「Smart Coach」による活動、食事、睡眠全般に対するアドバイス機能である。ユーザーの活動データを踏まえた内容は、どこよりも細かいのだが、それがより詳しく親切になっていると感じた。冷静にデータを提示しつつ励ましてくれるので、毎日見応えがある。最近ではほかの活動量計でも取り入れられてきているようだが、さらに差を広げているのではないだろうか。

(左)専用アプリ「UP」(中)「Smart Coach」が忘れている過去を思い出させ、やる気を刺激する(右)毎日なんらかの助言が得られるので必見

 UP24で愛用していた、目覚まし機能の「Smart Alarm」、活動を促す「アイドル」、運動の進捗情報を指定時刻に受け取る「アクティビティアラート」、食事や就寝時間などを知らせてくれる「リマインダー」といった通知機能は健在。ソフトだがしっかりした振動で知らせてくれる。

(左)生活リズムを維持するための通知設定もできる(右)UPからの通知をApple Watchでも受け取った例

 UP24の便利な機能はしっかり踏襲しつつ、装着感はアップという点においては非常にいいと感じた。

 ちなみに光学式とバイオインピーダンスの精度の違いが気になるところだろう。就寝中の数値をエプソンのPULSENSE BS-500BやFitbit Charge HRと比較したところ、大きな差は見られなかった。

(左)UP3による6月11日から7月9日までの安静時心拍数の変動。6月のデータが少ないのは、睡眠モードへの切り替えを忘れがちだったため(中)Fitbit Charge HRによる7月9日の心拍数の変動。就寝中の心拍数はおよそ60弱と思われる(右)PULSENSE BS-500Bによる就寝時の心拍変動。おおむね60付近で推移しているのが分かる

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