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ドライブレコーダーに使えるアクションカム「Graava」発表 自転車事故の経験から構想“ウェアラブル”の今(1/2 ページ)

米国のスタートアップGraavaが発表したアクションカム「Graava」には、非常に興味深い機能が用意されている。長い映像の中から、重要なシーンを自動的に見付けてくれる機能だ。

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 夏休みも本番。海や山へのレジャーやスポーツにじっくり取り組むことができる良い時間だ。ただ、あまりにも暑すぎて、むやみに炎天下に長時間いたり、スポーツをしない方が良い環境であることもまた事実だ。

 小中高の学校時代は、宿題そっちのけで自由研究に取り組んでしまうたちだった。もしもフィールドワークなどでないのなら、趣味に打ち込むほうが良いのかもしれない。

 とはいえ、今回はアクティブな人向けの話だ。

アクションカムの問題点を解決する「Graava」

Graava
Graavaとバンパーやマウントなどの周辺機器

 「Graava」は、シリコンバレーのスタートアップ企業で、米国時間の8月5日に同名の製品を発表した。2016年2月に発売予定のこの製品は、身に着けることもできるアクションカムだ。

 アクションカムというカテゴリーは、「GoPro」が業界標準的な地位を素早く獲得した、カメラ関連の市場としてはスタートアップが活躍できる珍しい領域といえる。しかしGoProもまた大きな存在となってきた。

 ここに新製品をぶつけてきたGraavaの秘策は、「スマートカメラ」という新しいチャレンジだった。

 Graveは約800万画素のセンサーと広角レンズを備えており、タイムラプスであれば4Kの動画まで対応できる。しかしデバイスに搭載されているのはそれだけでなく、加速度センサー、ジャイロセンサー、GPS、環境光センサー、Wi-Fi、心拍計などと連携できるBluetooth、そして高性能のマイクを2つ備える。

Graava
iPhone 6と並べるとその小ささがよく分かる
Graava
Graavaの充電器兼スタンド

 スマートカメラと呼んだ理由は、ディスプレイがないことと、LTEなどのモバイル通信に対応しないこと以外は、ほぼスマートフォンと同じようなセンサー類を内蔵しているカメラだからだ。そしてもちろん、Graavaは専用アプリをスマートフォンで動作させて、PCなしでフル活用できる。

 こうしたセンサー類を活用して何をするかというと、動画撮影中にこれらのセンサーのデータも記録した上で、シーン認識や加速度センサー、音の盛り上がり、(もし心拍数系と連携していれば)心拍数の変化を活用して、シーンの重要度の重み付けに生かしている。

 これによって、面倒な編集作業なしに、撮り続けていた長いビデオからダイジェストビデオをワンタッチで作り出すことができる。「編集のいらないスマートビデオカメラ」を実現しているのだ。

 例えばアプリから、3時間のサイクリングを3分の動画にまとめようとすると、3分の長さになるよう、重み付けの上位からシーンを選択し、時系列に並べた結果を映像として得ることができるしくみだ。

 例えば、サイクリングであれば、スタート地点で走り出したとき、キツイ上り坂で心拍数が上がったとき、坂を登り切って下りにさしかかるときの歓声、一緒に走っていた人とゴールを分かち合った瞬間が、自動的に抽出されるのだ。

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