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コラム

やっぱりApple Watchがあってよかったと思うシーン

Apple Watchも発売から4カ月が経過し、盛り上がりが一段落した感がありますが、単体で利用できる機能が限定されることも含めて、ある程度使い方が見えてきたように感じます。

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 「Apple Watch」も発売から4カ月がたちました。活用している人は、日々の生活の中で便利に使いこなしている一方で、飽きてしまった人もいるのではないでしょうか。Apple Watchに飽きてしまう原因の1つに、単体で利用できる便利な機能を知らないことが挙げられると思います。

 Apple Watchは、基本的にiPhoneと組み合わせて利用するものですが、単体でも利用できる機能も用意されています。この単体で利用できる機能とアクティビティ、そしてSiriが、Apple Watchを楽しみながら使うのに欠かせない要素といえます。

Apple Watchがあってよかったと思うシーン

単体で使える時計関連機能が地味に便利

 Apple Watchの多くの機能や対応アプリは、iPhoneの通信機能やGPSなどを利用して情報を取得するため、iPhoneと通信できる状態でないとそもそもアプリが起動しないものも多いのですが、Apple Watchだけで利用できる機能もあります。

 主に腕時計に用意されている機能が中心ですが、ストップウォッチやタイマー、アラーム、世界時計などがそうです。ちょっと時間を計りたいな、と思ったときなどに、iPhoneを探す必要はありません。

 タイマー機能は、料理をしているときなどに便利です。ぬれた手でiPhoneの電源を入れるのははばかられますが、Apple Watchなら料理中のちょっと汚れた手で触っても後で洗い流せます。キッチンタイマーとしてはかなり優秀です。ちなみにCookpadアプリには、レシピに「○分□□する」と書いてあると、その下にタイマーをセットする機能があります。

通知を逃さない

 これはApple Watch発表当初から言われていたことですが、腕に直接通知が届くと、重要なアラートの見落としが格段に減ります。この状態にするために通知を厳選する必要がありますが、そのステージさえ抜けてしまえば、LINEやFacebookでのメッセージに素早く対応したり、重要なメールにちゃんと気付いたりできます。

 それと、個人的にはMac IDというアプリを重宝していて、MacBook Airのロックを解除する際に、パスワードを入力せずApple Watchに触れるだけでロック解除できるのも、あってよかったと思える瞬間です。

意識すると体に良さそうなアクティビティ機能

 毎日身体を動かすのは、意識していてもなかなかできないことの1つ。Apple Watchのアクティビティ機能は、運動が不足しているという自覚がある人こそ使うべき機能です。何も積極的に運動をしよう、という話ではありません。注目すべきは「スタンド」機能です。

 スタンド機能は、1時間に1回、立ち上がって身体を動かしていない(例えばずっと座りっぱなしな)ときに、「そろそろ1時間たつから立ち上がった方がいいよ」と促してくれる機能です。毎時50分頃にメッセージと振動で知らせてくれます。

 会議中だったり授業中だったりするとなかなかこのタイミングで立ち上がることは難しいですが、デスクワーク中なら、立ち上がってトイレに行ったり、飲み物を買いに立ったりして、気分転換をするいいきっかけになります。同じ姿勢で長時間仕事をすると体にも負担が大きくなりますので、この機能は重宝しています。

 もう少し積極的に運動しないと、と思っているのであれば、「ムーブ」や「エクササイズ」も活用するといいでしょう。ムーブは、1日の中で消費カロリーの目標を設定し、どれくらい消費できたかを計測する機能。運動にならないような体の動きでも細かく計測しているようです。エクササイズは、運動と認識される行動が1日に30分以上あると達成となる指標で、毎日片道1時間通勤するような人なら、徒歩の時間が行きと帰りで15分ずつくらいあると達成できます。

 休みの日だと、ムーブは達成できてもエクササイズは足りない、といったことがよくあり、連続達成するのはかなか難しいですが、普段は0時が近づくタイミングで少し足りないと、無理やり体を動かすことにしていて、いいきっかけになっています(だからといってすぐに痩せるというわけではないのですが)。

恥じらいが低減されるSiriの呼び出し

 先日Siriが妖怪ウォッチやスーパージェッターを認識していることを紹介しましたが、音声を認識してさまざまな機能を提供してくれるエージェント機能であるSiriは、Apple Watchがあると活用の幅が広がります。iPhoneだと、まず手に持って話しかける必要がありますが、常に腕にあるApple Watchなら、ボタン(Digital Crown)を押すか、「Hey, Siri」と話しかけるだけでSiriが呼び出せます。

 先に紹介したタイマー機能も、単体では使えませんが、iPhoneとつながっている状態なら、Siriを呼び出して「タイマー5分」と言えば、明示的にスタートしなくてもカウントダウンが始まります。家人に「ちょっと3分計って」というのと同じ感覚で、Apple Watchに時間を計ってもらえるわけです。

 Siriは会話して遊ぶだけでなく、ちょっとした調べ物をしてくれたり、ネット上から写真を集めてくれたり、アプリを探して起動したりと、使いこなすと便利ですが、iPhoneを持っての操作はかなり仰々しく恥ずかしいものがあります。Apple Watchなら、まだ少し目立ちにくいのと、腕時計に向かって話しかけるのには、ちょっと未来感があって抵抗が少ないのがポイントです。Siriを使いこなしたいなら、Apple Watchは必須と言ってもいいかもしれません。


 こうしてみてみると、案外Apple Watchがあってよかったと感じるシーンは、家の中など、iPhoneをどこか別の場所に置いているときが多いようです。この秋にはwatchOS 2がリリースされ、Apple Watch単体で動作するアプリが増える見込みですし、さらに活用の幅が広がりそうです。

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