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iPhoneカラー「ゴールド」と同じ『Apple Watch Sport』が登場“ウェアラブル”の今

Apple Watchの新色として発表されたApple Watch Sportのゴールドモデルとローズゴールドモデルは、iPhone 6sやiPhone 6s Plusのゴールドやローズゴールドとまったく同じ色合い。iPhoneと同じ色のApple Watchを身に着けることが可能になる。

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Apple Watch Sport ゴールド、ローズゴールド
Apple Watch Sportのローズゴールドとゴールドは、iPhone 6sやiPhone 6s Plusのローズゴールドおよびゴールドとまったく同じ色合い

 Appleは、「iPhone 6s」と「iPhone 6s Plus」を披露した9月9日スペシャルイベントで、「Apple Watch」に関する新しいリリースも行った。今回はその詳細とハンズオンの模様をお届けしたい。まずは、カラーバリエーションが増えたApple Watch Sportからだ。

 Apple Watch Sportは、ラインアップの中で最も価格の安い製品だ。頑丈で軽量な7000シリーズアルミニウムと、軽く割れにくいIon-Xガラスの組み合わせは、金属の美しい質感と丈夫さ、軽さをすべてかなえるコンビネーションとして、iPhone 6sでも採用されている。

 これまでシルバーとスペースグレーの2種類のケースが用意されてきたが、今回の発表でゴールドとローズゴールドの2色が追加された。

Apple Watch Sport ゴールド、ローズゴールド
Apple Watch Sportのローズゴールドとゴールド

ゴールドモデル:やさしくかがやく手首のアクセント

 ゴールドのApple Watch Sportは、特に女性ユーザーから要望が多かったモデルだという。これまでゴールドのApple Watchを使いたいと思ったら、Editionモデルを選択する必要があった。その価格は100万円以上に跳ね上がる。しかしiPhoneにはゴールドモデルが存在していたため、カラーリングを合わせたかった人にとっては、もどかしい半年間だったといえる。

 9月9日のイベントで発表されたのは、Sportモデルの新色としてのゴールドだ。被膜化処理で柔らかな手触りと、派手すぎない優しい光を放ちながら、しかしゴールドモデルとしての存在感を見せつける、非常にバランスの取れたモデルとなった。

 バンドは、ホワイトではなく、「アンティークホワイト」が38mmケースに組み合わせられる。ホワイトよりもやや黄色みがかっており、ゴールドのカラーに寄せたバンドとなっている。また42mmケースには「ミッドナイトブルー」という深い紺色のバンドが組み合わせられ、ゴールドのApple Watchを男性でも楽しむ事ができる組み合わせを実現している。

ローズゴールドモデル:遊びごころと大人っぽさを身に着ける

 今回のiPhone 6sとiPhone 6s Plusには、ローズゴールドと呼ばれる4色目の色が追加された。ゴールドにピンクから紫に近い色が足され、かわいらしい雰囲気を楽しむことができる。しかし前述のゴールドと同様で、光沢を抑えた色合いのため、派手さはそこまでなく、落ち着いた大人っぽさを楽しむことができる。

 iPhone 6sについて、ローズゴールドを新色に選んだ理由を聞くと、シンプルに「これが美しかったから」という答えが返ってきた。もともとApple Watch Editionにもローズゴールドが用意されていたことから、この色を選ぶことは予測されていた。

 しかしApple Watch Sportにもこの色が登場したことで、後述するようにApple Watch Sportの明確なポジションが明らかとなる。

 ローズゴールドのApple Watch Sportと組み合わせるバンドは、38mmケースがラベンダー、42mmがストーンとなっている。これらのカラーも、ホワイトとは異なる淡い色合いが2色選ばれており、ローズゴールドとのマッチングが図られている。

 ゴールドやローズゴールドと組み合わせられているスポーツバンドの色は、別途オプションとして購入することができる。ただし、同梱されているバンドは特別仕様で、ステンレスのピンが、それぞれゴールド、ローズゴールド色になっている。

スマートフォンとトータルコーディネートができる、初めてのウェアラブル

 Apple Watch Sportは、今回のアップデートで、iPhone 6sと完全なカラーマッチングを実現した。「完全な」と書いたのは、iPhoneもApple Watchと同じ7000シリーズアルミニウムへと素材が変更されたことから、素材の特性も含めたカラーマッチングが実現した、という意味だ。

 Apple Watchは、本連載で紹介してきた通り、iPhoneと組み合わせて使うためのデバイスだ。エクササイズやコミュニケーション、医療など、さまざまな新しい用途が提案され、watchOS 2が配信される9月16日以降は、開発者のより自由な発想が流れ込んでくる。いわば、Apple Watchの第2章が始まるわけだ。

 戦略的な面で見れば、Apple Watchには、iPhoneの魅力をより高めること、顧客がiPhoneを選び続けること、という役割がある。その役割の中で、「iPhoneとのコーディネートができる」ことは、非常に重要だ。

 現在販売されているウェアラブルデバイスの中で、iPhoneとのマッチングが取れた製品はなかった。機能面での連携とともに、素材、質感、色まで一致させることができるのは、Apple Watchだけだ。このことは、iPhone・Apple Watch双方にとって、競争力を高めることにつながるだろう。

 iPhone、Apple Watchの双方にとって新色となるローズゴールドは、発表会のタッチアンドトライのコーナーでも人気が高い色だった。Appleプロダクトの新たな定番色になっていくことが期待される。

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