iPhone 6s、何GBモデルを選ぶべき?
iPhone 6sとiPhone 6s Plus、容量はそれぞれ16GB、64GB、128GBの3つのバリエーションがありますが、どのモデルを選ぶべきでしょうか。考えてみました。
iPhone 6sとiPhone 6s Plusの予約受け付けが9月12日に始まり、オンラインのApple Storeではすでに一部モデルの出荷予定日が「9月25日」から「2-3週」に変わっています。人気のモデルは新色ローズゴールドの128GBモデルで、真っ先に9月25日の出荷分がなくなっていました。キャリアショップでの販売状況がどうなるかは不明ですが、傾向としてiPhone 6s Plusのほうが在庫は少ないようです。
さて、そんな状況ではありますが、iPhone 6sおよびiPhone 6s Plusは、何GBモデルを選ぶべきなのでしょうか。日本円での販売価格がiPhone 6/iPhone 6 Plusより高くなっていることもあって、できれば安い方のモデルを選びたいという人もいると思いますが、結論から言うと、64GBモデルか128GBモデルを選ぶべきだと思います。
Live Photos、4K動画など、容量を食うものが増加
なぜ16GBモデルではダメなのか。その理由は、iPhone 6sで新たに提供されるさまざまな機能が、軒並み容量を消費するものだからです。1200万画素に高画素化したセンサーで撮影する写真は、これまでのiPhoneの800万画素センサーで撮る写真に比べて単純に容量増が予想されますし、Live Photosという、シャッターの前後1.5秒ずつの動画を撮影する機能を利用すると、データのサイズは静止画だけのときの2倍になるといわれています。
動画も、フルHDから4Kになるので、圧縮率やコーデックが変わるといっても、データサイズが増えることには変わりありません。iPhoneのカメラで写真や動画を撮る人は、64GBモデルでも足りなくなる可能性があります。
音楽データも、Apple Musicでいいや、という人以外は引き続きデータをiPhone内に入れておきたいでしょう。電子書籍を楽しみたいなら、購入したデータも保存しておくスペースが必要です。アプリも最近は容量が増えています。16GBモデルでは早晩容量不足に陥る可能性が高いです。実際、今筆者はiPhone 6 Plusの64Gバイトモデルを使っていますが、写真とアプリと音楽データでほぼ一杯になりつつあります。次は128GBモデルを購入予定です。
クラウドストレージを活用する手もありますが……
今回、新しいiPhoneの発表に合わせてiCloudストレージが値下げされ、これまで20Gバイトだった最安の有料プランが、50Gバイトで月額130円になりました。これを併用することで、ある程度写真や動画はクラウド上に待避させることは可能だと思います。ですが、写真などを都度都度クラウドからダウンロードして画面に表示させると、それはそれで今度はパケット通信料がかさむという悩ましい問題も生じます。
16GB版と64GB版の差額は1万2000円(税別)。64Gバイト版と128Gバイト版の差額も1万2000円(税別)です。最終的にはこの差額をどう考えるかだと思いますが、写真を撮るのが好きな人は、迷わず128GB版にすることをお勧めします。
もし今iPhoneを使っているなら、設定アプリから「一般」を開き、「使用状況」→「ストレージを管理」を開いてみてください。ここでどのアプリがどの程度容量を占めているかが分かります。中にはGバイト単位の容量を持つアプリもあります。最近はゲームもそれなりにデータが大きく、例えばパズドラも900Mバイト以上あったりします。音楽は聞かない、電話しかしない、LINEとSafariが使えればいい……という程度でも、将来どんなアプリが出てくるか分かりませんし、64GB版を選択しておくべきでしょう。16GB版は本当に必要最小限と思っておいた方がいいと思います。
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