注意! iPhoneのデフォルト壁紙はOS更新で消えてしまう
iPhoneに標準で設定されている壁紙は、実はOSのバージョンごとに少しずつ違っていて、バージョンアップをすると、古いものは一覧から選べなくなってしまうことがあります。
iPhoneやiPad向けのiOSには、バージョンごとに特徴的な壁紙が用意されています。最新のiOS 9では、Retinaディスプレイの美しさを感じることができるテクスチャーや鳥の羽根、植物、惑星、グラデーションの壁紙が選べます。また3D Touchに対応したiPhone 6sやiPhone 6s Plusでは、画面を押し込むと動く金魚の尾びれのような画像や、液体同士が混ざり合うかのような壁紙が収録されていました。
このOS標準の壁紙、残念なことにOSのバージョンアップをすると、古いものは消えてしまうのです。ホーム画面やロック画面に設定していたものは引き継がれますが、そうでないものは、バージョンアップ後の設定画面からは選べなくなってしまいます。気に入った絵柄があったら、バージョンアップをする前に、ロック画面やホーム画面に設定しておくことをお勧めします。
いずれも思い出深い純正壁紙
初代iPhoneのiOS 1(当時はiPhone OS 1)や、iPhone 3Gと同時にリリースされたiOS 2(iPhone OS 2)、iPhone 3GSに合わせて配信されたiOS 3(iPhone OS 3)では、ホーム画面はまだ黒一色でしたが、ロック画面にはカクレクマノミや北米が中央に写った地球の写真などがセットされていました。
初めて解像度が高くなったRetinaディスプレイに対応したiOS 4では、画面に水滴が付いた壁紙がロック画面とホーム画面に設定され、そのリアルな質感に驚いたのを覚えている方もいるのではないでしょうか。iOS 5でも同様の壁紙が採用されていたと記憶しています。
またiOS 6の波紋の壁紙、iOS 7の星空と星雲のような壁紙なども印象的でした。iOS 8は、雪の積もった山岳と星々が瞬く夜空がデフォルト壁紙でした。標準でセットされている壁紙のほかにも、Mac OSに収録されていた北海道美瑛地方の「青い池」の壁紙や、美しい色合いの壁が見た多数収録されていました。
どれもとても美しく、思い出深い壁紙なのですが、前述のとおりOSをアップデートしてしまうと一覧から選べなくなってしまうのです。
公式にダウンロードできるようにしてほしい
旧バージョンのiOSに収録されていた壁紙は、Webを検索すると見付けることはできるのですが、その多くはJailbreak(俗に「脱獄」と言われる、開発元がかけている制限を非正規な方法で取り外す行為)したiOSから抜き出したものなどで、合法的に配信されているものではありません。ですので、この場で利用を推奨することはできません。
期間を決めて契約をしていたりするかもしれないので、難しいのかもしれませんが、Appleさんはぜひ、旧iOSに収録されていた壁紙をiOSユーザーがダウンロードできるようにしていただきたいものです。個人的には冒頭の青い池の写真などは大好きなので、消えてしまうのは忍びないのです。
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