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コラム

「何も変えていないのに太った」? 当たり前です、それ!

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 昔はスレンダーボディが自慢だった人も、年をとるにつれて少しずつふくよかになっていって、いつの間にやらぽっこりお腹。特別これといって食生活が乱れているわけではないのに、どうして? と疑問に思う人も多いはず。そんな「加齢太り」の謎を解説します。

昔と同じ生活なのにどうして太るの?

 最初に加齢太りを実感して抱く疑問は「生活は変わっていないのにどうして体形は変わるの?」というものでしょう。この疑問への回答は「生活が変わっていないから太る」です。私たちにはただ生きているだけで消費されるカロリーというものがあります。これを「基礎代謝」と呼びますが、これが年齢を重ねるにつれて徐々に減少していくのです。

 厚生労働省が公開しているデータによれば、体重70kgの男性の場合、20歳代の時は1680kcalであるのに対し、50歳代になると1505kcalにまで低下してしまいます。10代半ばに訪れるピークのあとはただただ減少していくだけです。人体の体脂肪は1kgあたり7200kcalといわれていますが、先ほどの体重70kgの男性が20歳代と50歳代で全く同じ生活をしたとすると、たった41日で1kg太ってしまうことになります。これが年々積み重なれば、10kgでも20kgでも簡単に太ってしまうでしょう。

食生活改善で加齢太りを解消しよう!

 このような状況を打破するのにオススメなのは「食生活改善」です。とは言っても「1カ月で5kg減!」といった極端なダイエットをいきなり始めるのはNG。それらの効果を否定するわけではありませんが、継続できなければ待っているのはリバウンドです。小さなことからコツコツとはじめて、長いスパンで体形を戻す計画を立てるのが現実的でしょう。

 例えば缶ビール350mlは1本150kcal程度。1週間に5本飲んでいたとすると、それだけで750kcalです。これを1本減らすだけで1週間150kcalのカロリーオフになります。体脂肪1kgを7200kcalとして1週間で150kcalをカットすると約1年で1kgの体脂肪が落ちる計算です。これと同じ要領で毎日の食事から少しずつ量を減らすだけで、体重は確実に減っていくのです。

運動習慣改善で加齢太りを解消しよう!

 どうしても食生活を変えるのは嫌だ! という人は運動習慣を変えるしかありません。しかし運動で消費カロリーを増やして痩せるのはなかなか難易度が高いのです。というのも、50kcalを摂取するのはクッキーを1枚食べれば一瞬ですが、それを運動で消費するとなるとジョギングで大体7分程度、水泳(クロール)だと10分程度が必要になります。しかもジョギングや水泳をするには時間も手間も、場合によっては費用もかかります。結果面倒になって元のもくあみ。「絶対に体形を戻すんだ!」「でも絶対に食生活は変えないぞ!」という確固たる意志(?)がある人以外は、食生活改善の方が断然オススメです。

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