第52回 「JINS MEME」で何が分かるのか:“ウェアラブル”の今(1/2 ページ)
眼電位センサーを搭載したメガネ型のウェアラブルデバイス「JINS MEME ES」を1日使ってみて、どんなことが分かるのかを検証してみた。
前回、姿勢と眼電位から体の状態をより深く知ることができるアイウェア型のウェアラブルデバイス、「JINS MEME ES」(眼電位センサーつきモデル)を紹介した。今回は、実際にJINS MEME ESを装着して、東京から旭川へ、日帰り出張した際のデータと出来事を見ていこう。
サンプルとして、11月25日の午前中の、筆者のJINS MEME ESで取得したデータを、ボディ、マインドそれぞれで並べてみたので、どのようにデータが取れているのか、参考にしてほしい。
ログとして分析できるのはボディ、マインドそれぞれ3種
JINS MEMEアプリでは、JINS MEMEの加速度センサー、ジャイロセンサー、眼電位センサーから取得できるデータを1分に1度受信し、記録していく。記録項目は、体軸のバランスや左右の足1歩ずつの時間、瞬きの回数と長さ、連続している回数、上下左右を見た回数と、非常に詳細なデータが集まってくる。
こうしたデータから、ボディ3種類、マインド3種類の指標を設けている。ボディについては、活動量、姿勢、安定性という3つの指標が用意されていた。活動量については、「Apple Watch」のようなスマートウォッチや、一般的な活動量計(アクティビティトラッカー)でも取得することができるが、姿勢や安定性は、頭に装着するJINS MEMEならではのデータと言えるだろう。
筆者が興味深く観察したのは、マインドの指標3種だ。こちらは集中、活力、落ち着きという3つの指標だった。
これらを総合してボディ・マインドそれぞれの年齢を算出する仕組みだ。年齢という指標については、自分の実年齢と比較して若々しく活動できているかどうかを知ることができ、各指標で下がっている部分を発見したら、そのときの行動を振り返って、改善を加えることができるようになる。
何も気にせず、JINS MEMEをかけて活動しただけで、ここまで克明にデータが取れていたことに驚かされた。
JINS MEMEのデータに、実際の予定を重ねてみた
さて、先ほど示した11月25日午前中は、前述の通り、朝一番の飛行機で旭川へ出張に行く道中だった。午後からの打ち合わせではあったが、JINS MEMEのテストと、超時短縮観光を兼ねて、早めに旭川入りしたのだ。
上の画像は、さきほどのJINS MEMEのデータに、実際の行動を筆者自身が色分けして分かりやすく重ねたものだ。簡単に左から説明すると、以下の通りだ。
- 青色が滞在先から羽田空港までの移動
- その次の空白は空港のターミナルで一息ついてコーヒーを飲んだ時間
- 緑色が旭川までのフライト
- 赤色は美瑛の青い池までの雪上ドライブ(今シーズン初)
- 紫色は雪深い青い池へ行き、写真を撮って直ぐ戻ってきたところ
- 次の赤色は、青い池から旭山動物園までの雪上ドライブ、その2
- 最後の紫色は、旭山動物園で、主にペンギンを眺めたところ
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.