関東と関西ではさまざまな食べ方や食文化の違いがあります。例えば、よく知られているのはうなぎ。背開きにして“蒸し”の工程を入れる関東風と、腹開きにして蒸しを入れずに焼き上げる関西風があります。
また、お正月に食べるお雑煮の中のおもちは、関東では四角い切りもちが主流ですが、関西では丸い丸もちが多く使われます。こうした食文化の違いの中で、実はあまり知られていないと思われるものを3つ挙げてみました。
「たまごサンド」の玉子部分
関東:玉子サラダ
関西:分厚い玉子焼き
たまごサンドといえば、関東では一般的にゆで卵をほぐしてマヨネーズと塩コショウで味付けした「玉子サラダ」をパンにはさむもの。一方、関西では分厚く焼き上げた玉子焼きをパンにはさむタイプも多く見かけます。また違った食感と味わいが楽しめそうですね。
「ところてん」の味付け
関東:酢醤油
関西:黒みつ
ところてんは関西でも関東でも同じく食べられている食品ですが、その味付けには大きな違いがあります。関東ではからしと酢、醤油などでさっぱりいただくのが一般的ですが、関西では「黒みつ」をかけて食べます。いわゆる、くずきりと同じ感覚で、スイーツとして食べる感覚が大きいようです。
関東でもところてんは、どちらかといえばおやつタイムに食べることが多いもの。黒みつをかけるのはちょっと違和感がある人もいるかもしれませんが、くずきりと同じように考えれば、自然とスイーツとしていただけるでしょう。
「すき焼き」の作り方
関東:割下でいっぺんに煮る
関西:最初に肉を焼いて醤油と砂糖で味付け
全国的に愛されているすき焼き鍋。肉を中心に野菜と共にグツグツ煮込んで食べるのは関東も関西も変わりません。しかし、その作り方にはちょっとした違いがあります。
関東のすき焼きは、まず牛肉とねぎを焼いた後、割下を注ぎ入れ、野菜を追加して煮込んでいきます。一方、関西のすき焼きは割下を用いて味付けするのではなく、まずは牛肉に砂糖をまぶし、醤油や酒などを入れて味付けをし、その後残りの野菜などの具材を加えながら煮込んでいきます。関西では、割下でいっぺんに煮る関東とは異なり、肉や野菜にそれぞれの味付けをしながら全体の味調整を経て、作り込んでいくという特徴があります。
中にはちょっとした違いと思われるものもありますが、それが味わいに大きな差を生みだすこともあります。時には普段とは違う食文化に触れてみるのもおもしろいかもしれませんね。
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