ドコモ・ヘルスケアのムーブバンドから「正月太り」の存在が証明される
ドコモ・ヘルスケアが、「わたしムーヴ」会員の体重や歩数のデータを分析したところ、1年間で最も体重が重いのが正月明けであることが分かりました。1年でもっとも長く眠り、最も運動をしない正月休み明けは、どうしても体重が増えるようです。
年末年始は生活のリズムが普段と変わり、運動をしなくなって、体重が1年の中で最も増える――。健康プラットフォーム「わたしムーヴ」を提供するドコモ・ヘルスケアが12月末に発表した、会員の1年間の体重、睡眠、歩数の変化に関する分析結果が、とても興味深い内容だったので紹介します。
わたしムーヴは、会員数が200万を超える健康プラットフォームです。会員は「ムーヴバンド1」「ムーブバンド2」などの活動量計で記録した歩数や睡眠時間、手入力した食事時間のデータ、連携させた体重計の計測データなどを送信することで、自分に合ったアドバイスなどがもらえます。こうして集められたデータを元に、オムロン・ヘルスケアが2014年10月27日から2015年10月26日の1年間の会員の体重、睡眠、歩数の変化を分析しました。
正月の休み明けが一番重い
データを1週間毎にまとめ、わたしムーヴ会員の平均体重の変化を調査したところ、体重が一番重かったのが2015年1月5日から11日の週で、その平均は67.59キロでした。前週からの体重の増加量もこのタイミングが一番大きく、なんとその差は+0.55キロ。この時期の体重増加は俗に「正月太り」などと呼ばれますが、実際のデータとしてその存在が確認されました。
ちなみに、平均体重を日別でみると、一番重かったのは2015年1月6日。続いて1月5日、13日、14日、7日と、正月明けと、成人の日の3連休明けが連なる結果になりました。なお、対象期間中に体重データを計測・登録した会員の平均人数は、1日当たり3万3160人。これだけの人が参加していて平均値に顕著な差が出るとは驚きです。
逆に睡眠時間は一番長い正月休み そして運動をしない
平均体重と同じように、会員の平均睡眠時間を週ごとに確認したところ、年末年始を含む2014年12月29日から2015年1月4日の週が一番長く、平均393分(6時間33分)という結果に。正月休みのこの時期は、寝棺の平均睡眠時間に比べて1日辺りの睡眠時間が25分も長かったとか。こちらは1日平均3869人のデータを分析した結果です。
さらに悪いことに、週ごとの平均歩数は2014年12月29日から2015年1月4日の週が平均5206歩と、年間平均の6372歩と比べて20%ほど少ない結果になっていました。1日平均7250人が登録したデータが元になっていますが、グラフを見ると極端に減っていることがよく分かります。
2番目に少ないのは2015年8月10日から16日のお盆休みの週だったので、長期休暇になると平均歩数は下がるようです。
これらのデータから分かるのは、年末年始は睡眠時間が長く、体を動かさない、ということ。それに加えて、実家に帰ったときの食べ物攻勢、そしてお正月のお節料理が待ち構えているわけですから、体重は増えないわけがありません。
身に覚えのある人もない人も、気を引き締めていきましょう。まだ体組成計に乗っていない人は、ぜひ自分の数値をチェックしてみてください。
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