鍋の常識を変える2つの“意外な”ちょい足しアイテム
冬に欠かせない手作り鍋。2015年は少し新しいアレンジを加えて、味に変化を出してみては? ちょい足しするとグンとおいしくなる意外なアイテムをご紹介します。
外の寒さから帰ってきた夜、あったかい鍋を囲んでフーフーしながら食べるのは、まさに冬の楽しみ。気温が下がれば下がるほど、そのありがたみとおいしさが増してきます。
けれど、そのおいしさも鍋が続くとちょっとマンネリ気味になることも。次は、寄せ鍋に水炊き、豆乳鍋にキムチ鍋とどれにしようかと迷ったら、いつもの鍋に「ちょい足し」してみませんか?
鍋のちょい足しアイテムの定番は?
いつもの鍋に、ちょっと一工夫してアレンジする「ちょい足し」は、一般的にどのようなものが好まれているのでしょうか? 焼肉のたれや鍋の素などを手掛ける「モランボン」が2013年11月に調査した「鍋のちょい足しランキング」の結果では、1位は「ゆずこしょう」で547票、2位は「チーズ・とろけるチーズ」で533票、3位は「しょうが・おろし生姜」で362票となっていました。他にも「キムチ」「ごま油」「ラー油・食べるラー油」など、味にアクセントやまろやかさ、コクを加えるものが人気です。
意外! おいしさを引き出す「粉ゼラチン」
そんな定番のちょい足しアイテムにもランクインしていない、まだ多くの人には知られていないオススメアイテムがあります。それは、料理家の西山京子さんが紹介する「粉ゼラチン」。そもそも、粉ゼラチンには、味を整える性質があり、口に入れたときに舌の上での滞在時間が伸びる効果もあるのです。コクを感じるだけでなく、味にも深みが加わるのだそう。鍋に一振りすれば、うま味が高まり、おいしくなるといわれています。
粉ゼラチンは、鍋のつゆに入れて煮込む方法の他、豚キムチ鍋などでは、あらかじめ肉にまぶしておくと、熱を加えても肉が硬くなりにくくなるため、しっとりやわらかな食感が楽しめるのだそう。
「みかん」で魚介類のうま味が引き立つ!
もう一つ、意外なちょい足しアイテムをご紹介。それは「みかん」です。普通の魚介鍋に、皮ごと焼いたみかんを、ドボンと丸ごと鍋にインするこの技は、山口県では定番なんだそう。魚介類のうま味が染み出した鍋に、みかんの柑橘系の香りが浸透し、おいしさが増すんだとか。
みかんぐらい大きいと、もはや「ちょい足し」の域を超えた「主役級」になっているかもしれませんが、試す価値は十分あります。今日の夜は鍋で決まりですね。
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