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コラム

スマホの電池切れが「テクノストレス」を引き起こす

普段、スマートフォンを利用しているときにストレスを感じたことはありませんか? 今回はスマホストレスの実態やテクノストレスの対処法などを紹介します。

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 毎日利用するスマートフォン。ふとしたときに疲労やストレスを感じたことはありませんか? このスマートフォンによるストレスの種類は複数あるといわれています。今回は厄介なスマホストレスを回避して、健康的にスマートフォンと付き合っていく方法を紹介します。

スマートフォンストレス

スマホの充電切れでストレスを感じた人は68%

 日頃、多くの人はどんなことでスマホストレスを感じているのでしょうか? 歯磨き用品やトイレサニタリーなどを手掛けるライオンが2014年に行った20代〜40代へのアンケート調査では、スマホの電池切れでストレスを感じた人は68%。特に電池が切れることで誰かと連絡が取れない状況は夏に「エアコンが壊れたとき」「満員電車で他の人と肌が触れたとき」などの同程度のストレスだそうです。

 このストレスを感じた理由を調査したところ「孤独を感じるから」が43.9%で最も多く、次いで「仕事関係の人と連絡がとれなくて不便」が30.9%でした。

 その他「バッテリーの残量を気にしながら操作をしなければならない」「画面の表示やダウンロード速度が遅い」「クリックしても反応が悪い」「アプリが見つけにくい」など、ちょっとしたことでもスマホストレスを感じることが、MM総研のアンケート調査でも分かっています。

不安や依存の「テクノストレス」も

 心理学では「テクノストレス」という考え方もあり、これは「テクノ不安症」「テクノ依存症」の2タイプに分けられるようです。

 テクノ不安症は、コンピュータへの適応ができず、イライラや焦燥感、頭痛、コンピュータ学習への抵抗などの形をとって現れるもの。テクノ依存症は、その名の通り、コンピュータに依存し、心身の障害をきたしてしまうものです。

 医療法人和楽会に掲載された早稲田大学人間科学部の野村忍教授の解説によれば、テクノ依存症のサインとして、「自分の限界が分からなくなる」「時間の感覚がなくなる」「邪魔されるのが我慢できなくなる」「曖昧さを受け入れなくなる」「オン/オフ式の対話しかできなくなる」「人と接することを嫌うようになる」を挙げています。また、疲労や頸、肩、腕の痛みやコリ、眼精疲労などVDT障害も起きてくるといいます。

 (※VDT障害・・・VDTはビジュアル・ディスプレイ・ターミナルの略。データをキーボードに入力し続けたり、ディスプレイを長時間見つめたりなど視機能への負担により引き起こされる職業性疾患。)

スマホストレスと上手に付き合う

 「テクノストレスかも?」と思ったら、できるだけスマホ利用の時間を控えて脳を休ませたり、人と積極的に交流したりすることをおすすめします。ときには感情を出して人と接したり、外出して自然に触れたりするなどの行動も必要です。

 適度に休息を取りつつ、スマホストレスと上手に付き合っていきたいものです。

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