「皇居ラン」のあとは「スマホ de ドック」で健康診断 auの長期利用者向けイベント全容(2/2 ページ)
KDDIが、auの長期利用者を対象とした「感謝イベント」を開催。そこでは、トレーナーと一緒に皇居ランを楽しんだり、デジタル機器を活用した健康診断を受けたりできた。長期利用者とのコミュニケーションを増やしていくという狙いがあるという。
トークセッションでは女性健康科学者とマラソンランナーが健康アドバイス
トークセッションでは冒頭で木村氏が「auとしてはスマートフォンを中心とした通信だけでなく、ショッピング、電気などさまざまな形で貢献したいと考えている。今回は健康で一生涯お役に立てたらということで企画した。受付時のアンケートでauのアプリの利用者は少なかったが、アプリはなんでもいい。auとしては長期でたくさん使ってくださるユーザーを大事にし、いい商品を提供したいと思うのでよろしくお願いします」と挨拶。
その後、女性健康科学者であり医学博士の本田由佳氏と、マラソンランナーで加圧トレーニングインストラクターの鈴木莉紗氏が登壇し、ランニング時の水分量の変化、ランニングに適した食事、体組成に関する話などを実体験をもとに展開し、会場を盛り上げた。
本田氏は「現代はほとんどの人がパソコンの前に座りっぱなし。でも、体には縄文時代の遺伝子がそのまま残っており、今の食事や生活に合わせる体になってない」として、ランニングなど体を動かすことが現代人にとっていいと説明した。
走歴1年半でサブスリー(フルマラソンを3時間以内で完走すること)を達成した鈴木氏は、自身のトレーニング体験から、適切な水分補給の大切さを力説。特にダイエットを意識する女性に対しては、「ランニング後で減っているのは水分。脱水になるだけなのでそれを続けているとNG。水分の減少を1.5%以内に抑えることが大事。頭痛の原因にも脱水が関係していることがあるため、かならず体重チェックは必要」とアドバイスした。
後半では、鈴木氏がスマホ de ドックの測定結果を披露。脂質、肝機能、糖質に異常を示しているのだが、実は東京マラソンの翌日の結果だという。「健康なときにうけてくださいといわれているんですが、あえて暴飲暴食したらどうなるか知りたかった」という鈴木氏は、フルマラソンのあと、ゴール後4〜5時間で焼き肉を食べに行き、あえてお酒を飲み、ハニートーストやアイスクリームを大量に平らげてみたという。
鈴木氏は「肝機能はタンパク質がとれているかどうかの指標になる。指標からどんな栄養素が足りてないか分かるので、ぜひ参考にしてほしい」と検査の大切さを訴えた。本田氏も「検査の前日は暴飲暴食はせずに、6時間くらい空腹で。結果に異常があったら内科の検査をうけてほしい」と参加者にアドバイスした。
長期利用者とのコミュニケーションを増やす
au歴17年で、IDOの頃から利用しているという武田剛さんは、中央区に勤める会社員。ランナー歴20年で、毎週野球(外野手)をしているといい、その日も野球をやってからバットを担いでやってきたという。「軽い気持ちで応募したが、ランニングも絡めて新鮮でよかった」とコメント。
女友達と2人で参加したというau歴10年の女性は、「走りたかったのでおもしろかった。またあったらぜひ参加したい」と語り、2部で走るというau歴11年の女性も「イベントには初めて参加した。これから走るけれど、トークセッションではいろいろ知ることができてよかった」と話すなど、参加者の満足度は高かったようだ。
今回の参加者の最長利用歴は24年だという。本イベントの開催目的として、KDDIは「長くauを利用しているユーザーは一番大切な存在なので何ができるか考えた。どこで差別化するかといえば、こういうユーザーとの接点で満足して貰えることではないかと思った」と木村氏。過去に製品のオーナーズパーティを開催したところ大変好評だったという経験も踏まえ、ユーザーとのリアルな接点を第一に考えたようだ。
イベント終了後の囲み取材で、自身も週一ランナーという木村氏は「ふだん走っているけど、皇居にきたことはなかったというユーザーと楽しく走れた。もっとやりたい」と笑顔を見せつつ、「お客様の生活を豊かにするお手伝いがしたいという思いから生まれている。いろいろ指摘ももらうが、楽しくできたと思う。健康は共通のテーマ。気づき、きっかけになればうれしい。売らんかなではなく、提案の場としてこれからも企画していきたい」とした。
過去には携帯電話のMNPを巡り高額のキャッシュバック合戦が展開されるなどして、長期利用者の中には不満を抱くものも少なくない。その点について「長期利用者へは割引けばいいのか?というのがある。auスマートサポートは10年以上のお客様は初期費用無料などしているが、ただ割り引くだけではそれが当たり前になるだけで終わってしまう。リアル、バーチャルで、コミュニケーションできてることが大切だと思う。いい関係を作りたい」とその思いを話した。
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