ウェアラブルデバイス「Aurai」 アイマスクに水を循環するアイマッサージャー:近未来の健康ガジェット
多くの人が1日中酷使している目を、温水や冷水を使ってマッサージしてくれる興味深いウェアラブルデバイスが「Aurai」です。疲れ目に悩んでいる人はぜひチェックしてみてください。
通勤中はスマホやタブレット、勤め先ではPC、帰宅したらテレビ……といった具合に我々は1日中目を酷使しています。そのような日常を送っていれば、目の疲れや充血、かすみ目などに悩まされる人も多いのではないでしょうか。そこで今回ご紹介したいのがウェアラブルアイマッサージャー「Aurai」です。
マッサージをしてくれる機械というと、モーターによる振動や空気圧による圧迫に電熱線ヒーターを組み合わせた製品が多いのではないかと思いますが、Auraiは温水または冷水をアイマスク内に循環させつつ、振動を与える「ウェーブマッサージシステム」を採用しています。開発元のIn-Trust Technologyによれば、従来のアイマッサージャーよりも目に与える負担が少ないとのことです。
Auraiはアイマスクとリモートコントローラーで構成されており、リモートコントローラーには水を入れるためのボトルが装着されています。充填するための水は一般的な水道水で構いません。
装着者のまぶたとその周囲に直接触れるフェイスマスク「Water Circuit」には医療用製品に使用されているシリコン素材が採用されており、アレルギーを引き起こす可能性は低いとのことです。
操作方法はシンプルで、リモートコントローラーには電源ボタン、コールドボタン、バイブレーションボタン、ウォームボタンの4つしかありません。コールドボタンを押すと18℃の冷水が、ウォームボタンを押すと40℃の温水がアイマスクを循環します。この冷水・温水の循環に、バイブレーターによる振動を組み合わせるわけです。なお目の障害を引き起こすような事故を避けるため、水温を調整する機能は用意されていません。
振動を発生させるバイブレーターはWater Circuitの背面に2つ搭載されています。振動は循環している水を経由して装着者に伝わるので、深いリラクゼーション効果を期待できる優しい刺激になるとのことです。
開発元によれば、冷水モードには血液の循環を調節し、代謝速度を遅くして、目の周りの腫れを低減する効果があるとうたっています。また、温水モードには油腺を刺激し、涙の蒸発を遅らせて、血液の循環を向上させる効果があるとアピールしています。
アイマスクのサイズは16.5×7×6.5cm、リモートコントローラーのサイズは21×4.5×5cm。重量は合計で521g。携帯用のポーチが同梱されており、開発元のFAQによれば飛行機機内への持ち込みも可能とのことです。ただしボトルへの水の充填は、機内に搭乗してから行なうように指定されています。
AuraiはKickstarterで出資を募っており、すでに目標金額の5万ドルを達成し、5月15日時点で29万3002ドルを獲得していますが、出資金額30万ドルを達成したときにはMetallic JeansとMetallic Roseの2色が追加されます。21日を残して29万3002ドルを達成しているので、カラー追加の可能性は非常に高いと言えるでしょう。
シリコン製アイマスクごしの冷水と温水の循環に加え、水に伝わる優しい刺激がなんとも気持ちよさそうな本製品。実際の効果のほどは試してみなければわかりませんが、少なくともお手ふきを目の上に乗せたときと同じような気持ちよさが持続することだけは間違いなさそうです。VRヘッドマウントディスプレイなどを購入し、さらに目を酷使している人は入手を検討してみてはいかがでしょうか?
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