検索
連載

運動しなくていいなんて! カロリー消費を促進して痩せられるベスト「Thin Ice」近未来の健康ガジェット

冷却システムを内蔵したベストで、体を冷やすことでカロリー消費を多くして痩せる、という商品がKickstarterで資金を調達しています。「Thin Ice」という名のこの製品、本当に着ているだけで痩せられるなら画期的なのではないでしょうか。

advertisement

 夏という季節が嫌いな人は少ないかもしれませんが、一方で、ボディーラインがくっきりと浮かび上がる薄着になることを憂鬱に感じている人は多いのではないでしょうか? 今年の夏には間に合いませんが、今回はカロリー消費を促進して減量するための次世代ベスト「Thin Ice」をご紹介します。

Thin Ice 1.0
「Thin Ice 1.0」

 Thin Iceは冷却システムを内蔵したベストです。一般的な服と同じように着るだけでOK。体を冷やすことで、体温を保とうする人体の生理反応を利用して代謝を高めます。開発元によれば、Thin Iceを装着することで推定500〜1000kcalが通常時より多く消費されるようになるとのことです。でも……。

Thin Ice 1.0
Thin Ice 1.0は、見た目がちょっとSF的すぎて、日常生活でずっと装着しているのはハードルが高そうです

 そこで新たに開発されたベストが「Thin Ice 2.0」です。

Thin Ice 2.0
Thin Ice 2.0。希望小売価格258ドル(約2万6000円)で、2016年12月出荷予定

 Thin Ice 2.0は、Thin Ice 1.0よりも長いバッテリー寿命を実現しつつ、薄型化が図られています。

Thin Ice 2.0
薄型化を実現したThin Ice 2.0。スーツの下に装着したり、就寝時に使用することも可能です

 ダイエットに興味のある方はよくご存じでしょうが、脂肪には余分なカロリーを中性脂肪として蓄積する「白色脂肪」、熱を作り出して体温を維持する「褐色脂肪」の2種類があります。Thin Iceは褐色脂肪に冷却刺激を与えることで、活動を活発化させてカロリーを消費します。つまり白色脂肪を燃焼させられるわけですね。

 メーカーがうたう約500〜1000kcalの消費効果が本当に得られるかどうかは個人差があるでしょうが、水泳による代謝活性化の効能は褐色脂肪への冷却刺激にあるとも言われています。Thin Iceが一定の効果を発揮することは期待できるでしょう。

Thin Ice 2.0
黄色が白色脂肪、ピンク色が褐色脂肪の存在する部位です。褐色脂肪は白色脂肪を燃焼する働きを担っています

 Thin Ice 2.0には、スマートフォン用アプリが用意されており、手動でスーツの温度を調整したり、温度維持機構を設定したりすることができます。またスーツを装着している間、どのくらいのカロリーを消費したかの推定値を表示させられます。

Thin Ice 2.0
スマートフォン用アプリは、iOS用、Android用、Windows 10 Mobile用が用意される予定です

 Thin Ice 2.0のバッテリーは取り外し可能。1本のバッテリーで連続2〜4時間動作します。バッテリーは動作中にも交換できる「ホットスワップ」に対応しているので、手軽に交換可能です。より長くベストを利用したいなら、予備バッテリーを用意したほうがいいですね。

 サイズは男性用がXS(胸囲86〜91センチ)、S(91〜96センチ)、M(96〜101センチ)、L(101〜106センチ)、XL(106〜111センチ)、女性用がXS(バスト86センチ)、S(89〜91センチ)、M(94〜98センチ)、L(101〜107センチ)、XL(112センチ)が用意されています。なお伸縮性に優れた素材が採用されているので、多少のサイズ差には対応できるとのこと。ダイエットが順調に進んでも、すぐに買い換える必要はないわけです。

 また、ベストの中の機械部分は取り外し可能。ベスト自体は洗濯機で洗うことが可能です。現在は用意されていないようですが、ベストを別途オプションで購入できれば、毎日交換できて便利そうです。

Thin Ice 2.0
寝ながら脂肪を燃やせるなんて理想のダイエット法です!

 日常生活を送りながら代謝を高められるThin Ice 2.0は、Kickstarterで投資を募っており、6月26日時点で目標金額の3万ドルを上回る7万7460ドルの出資を集めています。日本への発送にも対応しているので、来年の夏に向けてじっくりと減量するため、購入を検討してみてはいかがでしょうか?

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る