今、テレビやネット、スマホなど、視覚的に画像や映像を楽しむデバイスが増えている中、独特な「ラジオ」。実は、脳活性化のためには、テレビなどを見るよりも、ラジオを聴くほうが良いといわれているのです。特に、ラジオは聴きながら何か別の作業をしやすいため、さらに脳を鍛えやすいとされています。
そこで、日常生活の中で、2つのことを同時にやって脳を活性化できる「デュアルタスク」の例を3つご紹介します。
「デュアルタスク」が脳を活性化するしくみ
デュアルタスクとは、同時に2つの課題を行うこと。いわゆる「ながら行動」は、脳活性のために有効といわれています。実際、認知症の予防にも取り入れられています。
特にやりやすいのは、ラジオを聴くこと。ラジオを聞くときは、テレビと異なり、想像力が必要になります。つまり、テレビを見るときよりも、脳で使う部分が全域に広がるというわけです。ラジオを聴くだけで活性化する脳に加え、さらに他の作業を追加すると、より脳を活用することができるようになるのです。
最近、ちょっと物忘れが多くなった、脳の回転が鈍くなってきた、と感じている人は、デュアルタスクを行ってみてはいかがでしょうか。
デュアルタスク3選
では、ここで普段の生活ですぐに実践できそうなデュアルタスクを3つご紹介します。
ラジオを聴きながらウォーキング
通勤中、毎日ラジオを聴いてイメージを活性化させながら、しっかりとウォーキングをするのを心がけてみましょう。認知症予防には、中等度の運動が良いといわれているため、一石二鳥です。
一人じゃんけん
デュアルタスクのうち、道具なしで誰にでもすぐにできるのが、この「一人じゃんけん」です。自分の両手同士を戦わせるじゃんけんです。
- 一人じゃんけんのやり方
- 箸を持つ利き手はグー・チョキ・パーを繰り返す
- 2.もう片方の手は、常に、利き手の手に「負ける」ものを出す
- 「じゃんけんぽい、じゃんけんぽい」とテンポよく15回繰り返す
失敗しても止まらず、テンポよく進めていくことが大切です。やってみると意外と難易度が高いです。脳に血流が行き渡り、脳活性化につながるといわれています。
参考サイト:第一三共 eヘルシーレシピ「ひとりじゃんけん」
何品も同時に料理を作る
料理は、脳活性化にとても良いといわれています。何を作るかをイメージし、必要な食材を買いそろえる。そして実際に描いたイメージを実現するために料理をする。ここまででもかなり脳を使っています。
そこへきて、主婦たちはご飯を炊きながら味噌汁も作り、同時進行で複数のおかずを手がけます。明日のお弁当用のものも作ってしまうかもしれません。この何品も同時に料理を作ることは、非常に脳活性化にいいといわれているのです。
ぜひこれらのデュアルタスクを実践して、毎日の生活を活性化させましょう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- コーヒーにちょい足しするとおいしくなる意外な“◯◯”とは?
「塩」はただしょっぱいだけではなく、あらゆる食材の「うま味」を引き出す力があります。塩をちょい足しするだけでおいしくなるものをご紹介します。 - 若者も油断できない「若年性認知症」の正体
30代でもかかる可能性があるといわれている「若年性認知症」。自分の状態をセルフチェックしてみましょう。 - 頭の回転が速いかどうかは遺伝子で決まる?
頭の回転の速さは、生まれつき決まっているのでしょうか?