特に若い女性がけん引しているという日本酒ブーム。そこかしこで日本酒にまつわるイベントが開催されたり、日本酒風呂などの美容法が脚光を浴びたりしています。そんな日本酒、実は「健康」という目線で見たときにも、決して見逃せない効果が豊富にあるのです。
そんなにあったの!? 日本酒の健康効果
日本酒は、製造工程で分類した場合、「醸造酒」に当たります。これは、焼酎やウイスキーなどの、酒を加熱して蒸発した蒸気を集めて液体に戻す「蒸留酒」とは異なるものです。醸造酒は、米や麦などの原料を発酵させてできる液体を絞ってつくるもの。日本酒やビール、ワインなどが該当します。醸造酒には、原料の栄養や発酵過程で生じた栄養など、あらゆる栄養成分がそのまま含まれているのが特徴です。
つまり、日本酒には発酵させた米や米麹の栄養がたっぷり入っているということ。その効果が期待できるというわけです。
具体的には、血管を詰まりにくくする効果があり、動脈硬化や脳卒中、心筋梗塞などの生活習慣病の予防、血流促進による冷え・肩こり解消などが期待できるといわれています。また、「アミノ酸」による食欲増進効果、「ペプチド」による老化予防、「清酒酵母」によるうつ病予防効果などがあるとされています。
飲み過ぎには注意
しかし、日本酒は蒸留酒と異なり、ストレートで飲むことが多いため、悪酔い・二日酔いが起きやすいという側面もあります。健康効果があるからと、飲み過ぎるのは賢明ではありません。人が一度に分解できるアルコールの量は限られています。一日に飲んで良い目安の量は2合程度です。
夏に日本酒を美味しく飲む方法は?
日本酒は、冬に飲む「熱燗」のイメージが強いですが、夏にも、次のような方法で美味しく飲むことができます。
- ワイングラスで飲む
ワイングラスで飲むと、猪口で飲むよりも香りの広がりが良く、また違った印象で楽しむことができます。
- みぞれ酒
シャリ感のある、まるでシャーベットのような状態にして楽しむものです。-12度にゆっくり冷やして作ります。白鶴酒造のWebページでは、アイスクリームメーカーで作るみぞれ酒のレシピが紹介されているので参考にしてみてください。
- 日本酒カクテル
日本名門酒会では、日本酒を使ったカクテルのレシピが豊富に紹介されています。基本はトニックかソーダと1:1で割ること。そのほか、さまざまなアレンジを楽しんでみましょう。
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