あなたはお風呂から上がった後、まずどんな行動を取りますか? 「キンキンに冷えたビールをぐいっと飲み干す」「腰に手を当てて瓶入り牛乳を飲む」。これらは定番の行動ですが、実は、健康効果が明らかになっている行動もあるのです。今夜から、健康に良いといわれている風呂上がりの行動に切り替えてみませんか?
冷たいドリンクは夏でも避けるべき
風呂上がりの「一杯」はリスクがあります。もちろん、風呂に入ると発汗するため、水分補給は大切。ただ、冷たすぎる“キンキン”に冷えた氷入りドリンクなどは、かえって体を緊張させて眠りにくくさせるといわれています。室温程度のドリンクにしましょう。
塩分も失われるため、できればスポーツドリンクなどの塩分入りのものを選ぶのが良さそうです。
汗がひき、体温が落ち着くまで布団に入らない
幼い頃、湯上がりに「湯冷めするから早く布団に入りなさい」といわれて育ったという人もいるかもしれません。しかし、風呂上がりの体がぽかぽかの状態で布団に入ると、眠りの妨げになってしまうのです。
人は眠りにつくとき、深部体温を下げ、熱を体表から放散させて眠りにつく体制を整えていきます。そんなとき、風呂上がりですぐ布団に入ることは、かえって体温を上げてしまうため、眠りモードに向かっている自然な体の流れに反してしまいます。
布団の中で汗をかけば、やがて冷えがやってきて、風邪を引く恐れもあります。
風呂上がりには、まずバスローブなどで身を包み、汗をかききって、体のほてりが落ち着くのを待ちましょう。もちろん、水分補給も忘れずに。
マッサージは風呂の中ではなく上がった後に
よく、入浴中、マッサージをして体をほぐすといいということを耳にしますが、これは風呂上がりに立ちくらみなどを引き起こす恐れがあります。これは入浴中、副交感神経が優位になることが理由だといわれています。
マッサージは、風呂から上がった後に行うのが良さそうです。
ぜひお風呂上がりの健康習慣を身につけて、心身ともにリラックスしながら、深くスムーズな眠りにつけるようにしたいものです。
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