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インタビュー

物議を醸す「ケイ素水素水」を売るのはavexだった その真相を直撃人体への影響は(2/2 ページ)

伊藤園やavexをはじめとした大手メーカーが参入する“水素水”。果たして本当に売れているのだろうか? その人気とブームを追った。

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研究はこれから

ケイ素入り水素水
物議を醸した日本トリムのリリース文(画像は日本トリム「水素水」のリリース文より)

 伊藤園や日本トリムなど、水素水を販売する企業が増えてきているが、どのような効果があるのかについては物議を醸すこともあるだろう。医学的観点から水素水に入った「ケイ素」は人間の身体にとってどれくらい大切なものなのだろうか。

 水素治療の専門家によると「水素の摂取方法にも種類があり、肘の痛みなど特定の部位を改善したいのであれば、水として飲むのではなくクリニックなどで注射をする必要があります。企業の販売しやすさから、水としての摂取がブームのようですが、水だと行き届かない部分も多いです」という。

 また、ケイ素についても、その専門家は“不明な点が多い”という。

 「ケイ素については、いまだ正確な研究結果がない状態です。ミネラル検査にて、日本人のケイ素が低下しているのは事実ですが、それによってどのような問題を引き起こし、どのようにすると改善できるのか不明な点が多いといえます。身体の不調や肌トラブルを感じたら、専門家の意見なしに対処せず、ひどい場合は医師に相談するようにしましょう」

 どうやらケイ素に関しては、現段階で研究が進んでいるとはいえないようだ。国内の実験では、人体の中でケイ素が減っていることは確かであるが、ケイ素の減少によってどのような問題を引き起こすのか、どのような行為で改善が見込めるのか、明確な研究結果がないという。

 大手も参入し、芸能人もブログで紹介するなど、もはや水素水元年ともいえる2016年。人気はまだ続きそうだ。今後も多くの水素水商品が世に出てくるだろう。より健康になるために何を選ぶのかは人それぞれだが、消費者としてお金を払うものだからこそ、いろいろと吟味する余地がありそうだ。

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