「山歩き」は、散策のカテゴリーに入れられることもありますが、立派な「有酸素運動」です。およそ2〜3時間かけて上り下りするその一連の運動効果は、ダイエットや筋トレにも最適。そんな山歩き、いろいろな健康効果があるようです。それを知れば、きっと今年の夏、山歩きにトライしたくなるでしょう。
山歩きの生活習慣病予防効果
山歩きというと、余暇を楽しむレジャーのイメージがありますが、実はなかなか侮れない有酸素運動。傾斜を上り下りすることで、ウォーキングやジョギングよりも負荷がかかり、高い運動効果が期待できます。
筋肉を鍛え、心肺機能を高める格好の機会。さらに、傾斜のある道を上り下りすることで、ちょっときついくらいの運動を長時間続けられるのも魅力です。高血圧、糖尿病、脳卒中、肥満、うつ病、認知症……あらゆる生活習慣病予防になるのだとか。
極め付きは、「登り切った!」という達成感を目指すため、モチベーションが維持しやすいこと。まさに、心身共に健康になりそうです。
“ちょいきつ”で快感ホルモン「β-エンドルフィン」が分泌される
この山歩き、実は、脳内でも嬉しい効果があるのです。山登りを始めると“ちょいきつ”な感覚がやってきますが、しばらくたつと、さほど苦に感じなくなります。その理由は、脳に酸素が大量に取り込まれることで、脳内ホルモンがさかんに分泌されるから。中でも、快感ホルモンといわれる「β-エンドルフィン」が分泌し、血液中に流れ出すと、ますます心地良くなります。いわゆるマラソンのランナーズハイの状態になるのです。ストレス解消にもなりそうですね。
脚の筋トレ効果が抜群
山歩きはシニアでもできる初級の運動……と侮っていませんか? 実は意外と運動強度が高いのです。
特に下りのときに脚にかかる負荷は、上りのときのおよそ2倍もあるそうです。上りは遅筋、下りは速筋が鍛えられやすいといわれています。毎日デスクワークで、脚の筋肉を使わない人や、脚の筋肉を効率的にバランスよく鍛えたいという人には最適です。
今年の夏、山歩きに挑戦してみてはいかがですか? 心身共に健康になる可能性のある、魅力ある山歩き。ぜひトライしてみましょう。
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