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コラム

夏バテの食欲不振に効く「ナイアシン」とは?

夏バテで食欲がわかないときには、どんな栄養素が不足しているのでしょうか?

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 2016年の春に赤穂化成が発売した「熱中対策水 日向夏味」が話題になりました。すでに飲んだことのある人もいるかもしれません。水分と塩分を効率的に摂取できるほか、疲労回復に良い「オルチニン」「クエン酸」に加えて、夏バテによる食欲不振に効くという「ナイアシン」というビタミンが配合されているのが特徴です。

 このナイアシンというビタミン、地味ながら、夏バテ対策に有効な栄養素といえそうです。果たしてどのような働きがあり、どのような食品から摂ることができるのでしょうか。

ナイアシン

夏バテ対策の地味な栄養素「ナイアシン」

 夏バテ対策の栄養素といえば、「ビタミンB群」や「ビタミンC」「クエン酸」などの代謝やエネルギー産生に欠かせないものが挙げられます。特に、ビタミンB群の多い豚肉やレバー、豆腐、納豆、うなぎは夏バテ対策の定番です。

 そして、「ナイアシン」というビタミンも、ちょっと影が薄いものの、夏バテ対策に有効といわれています。ナイアシンは、体内で酵素の働きを助けることで、糖質や脂質を燃やし、エネルギー化するのに一役買っています。

二日酔い予防にも役立つ

 このナイアシン、不足すると食欲不振、皮膚・粘膜、神経系、消化機能に支障が出るといわれています。エネルギー不足による倦怠感が生じることも。地味ではありながら、さりげなく重要な働きを担うこのナイアシン。実は二日酔い予防にもいいといわれているのです。

 アルコールを大量に飲むと、体内で二日酔いの原因といわれる「アセトアルデヒド」に分解されますが、その後、さらに「酢酸」に分解されます。ナイアシンは、この2ステップの分解の際に消費されます。つまり、ナイアシン不足になると、アセトアルデヒドが体内に残りやすく、二日酔いが起きやすくなるのです。

ナイアシンはどうやって摂取すればいい?

 夏バテや二日酔い対策につながる、夏のビジネスパーソンにとって欠かせないナイアシン。どのように摂取するのがいいのでしょうか。

 ナイアシンは、豚・牛レバーやマグロ、カツオ、鶏肉、さば、たらこなど、主にレバー、肉・魚に多く含まれます。

 通常は普通に肉や魚を食べていれば、不足することはないといわれています。もしパンやおにぎりなどが中心で、たんぱく質が不足ぎみの食生活を送っている人は、意識して取り入れてみましょう。

 定番メニューとしては、「レバニラ炒め」や「マグロとアボカドと納豆ととろろのネバネバ丼」「かつおのたたき丼」「サバの味噌煮」「たらこスパゲッティ」などがあります。

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