夏の終わりは、涼しくなるだけでなく、夏の間の疲れがどっと出ることから、体調を崩しやすい時期です。風邪を引きやすいため、ぜひこの時期には意識して、食事からしっかりと栄養をとりたいものです。
そこで、夏の終わりの風邪予防には、どのような栄養が良く、具体的にどのような食事が良いのかを見ていきましょう。
免疫力を高めるために発酵食品をとる
風邪の予防といえば、免疫力を高めることです。免疫力を高めるには体温を上げたり、適度に運動をしたりすることなどが知られていますが、食事を選ぶことでも免疫力は上げることができます。
特に、免疫力を上げるのに良いといわれているのが、納豆や味噌、漬け物、キムチ、ヨーグルトなどの発酵食品です。
人の腸には菌がたくさんいることが知られていますが、発酵食品に多く含まれる乳酸菌のような有益な菌は、腸内で有害な菌が増えるのを抑えて、腸内フローラを整えてくれます。これにより、免疫が活性化するといわれています。
「β-グルカン」の多いキノコ類を摂る
免疫力を高める効果のある栄養素に「β-グルカン」があります。β-グルカンは、体内に取り込まれると、マクロファージ、ナチュラルキラー細胞などの免疫機能の働きを活性化することが分かっています。
β-グルカンは、キノコ類に多く含まれます。シイタケやエリンギ、マイタケ、なめこなどを日頃の食事に取り入れましょう。
緑茶でうがいをする
風邪予防には、感染ルートの喉や鼻の粘膜を守ることが有効です。緑茶に含まれる「カテキン」は、ウイルス感染を防ぐ効果があるため、風邪予防に有効だといわれています。
浜松医科大学の野田龍也助教授による研究で、子どもの緑茶うがいによる風邪予防効果が証明されています。2〜6歳の子ども約2万人に対して、一日1回以上うがいする子としない子とでは、うがいをする子の中でも、緑茶うがいをする子の風邪を引く割合が、うがいを全くしない子と比べて、68%も少なかったのだそうです。水や食塩水でのうがいも風邪予防効果はありましたが、最も効果が高かったのは緑茶だったそうです。
夏の終わりは、体力も落ちやすく、風邪を引きやすい状態になります。風邪の流行も身近に起きることでしょう。ぜひ発酵食品、キノコ類、緑茶うがいで風邪予防に励んでみてはいかがでしょうか。
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