普段、何気なく飲んでいるコーヒー。人それぞれ好みが分かれるものの、たいていブラック派と、ミルクや砂糖などを入れるカフェオレ・カフェラテなどのミルクコーヒー派に分かれます。近年、コーヒーについて数々の研究がなされ、その健康効果や病気予防効果が発表されており、コーヒーそのものには優れた健康効果があることが分かっていますが、ブラックコーヒーとミルクコーヒーではどのような違いがあるのでしょうか。その大きな違いを3つご紹介します。
ブラックでないとダイエット効果が出ない
コーヒーに含まれるカフェインが、ダイエット効果をもたらすことはすでに証明されています。しかし、それは砂糖やミルク、クリームなどを入れず、ブラックで飲むことが条件だといわれています。その理由は、砂糖は血糖値を急激に上げ、脂肪蓄積・脳への負担が大きくなることや、ミルクやクリームなどの乳製品により、コレステロールが増えることなどがあります。
コーヒーのダイエット効果を上げるには、カフェイン量の多い浅煎りのブラックで、運動前や食後に飲むのがいいといわれています。
ブラックは前立腺がんのリスクを下げる
大崎国保コホート研究では、コーヒーにミルクやクリームを入れない人ほど、前立腺がんの発生率が低くなることが分かっています。乳製品のカルシウムや飽和脂肪酸が、前立腺がんのリスクを上げるのではないかと考えられています。
ブラックを好んで飲むことは、前立腺がんのリスクを下げることがあるようです。
すきっ腹にブラックはNG、ミルクでカフェインの吸収が穏やかに
しかし、ブラックにも欠点があります。カフェインが、胃を荒らすことがあるからです。空腹時にブラックを飲むと、カフェインが脳を刺激して、胃酸を多く分泌させるといわれています。すると胃が荒れてしまうのです。
そこで役に立つのがミルクです。ミルクは、カフェインが吸収されるスピードを抑えてくれるため、たとえ空腹時に飲んでも、胃が荒れにくくなるようです。
「ブラックかミルク入りか」の選択のときには、自分の空腹の度合やダイエットのことなどをよく考えて選ぶのが良さそうです。
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