夏、スーパーマーケットに行くとよく見かける夏野菜。きゅうり、トマト、なす、枝豆などがありますが、近年、ゴーヤやズッキーニもよく見かけるようになりました。でも、自分で調理するとなるとちょっと買うのがためらわれることも。でもこの異色の野菜、ゴーヤとズッキーニには、意外な健康効果が! その効果や活用法を見ていきましょう。
ゴーヤとズッキーニ、どう違う?
似ているようなところもあるゴーヤとズッキーニ。それぞれ、どんな特徴があるのでしょうか。
- ゴーヤの特徴
ご存じ、沖縄県の野菜として知られるウリ科の野菜。沖縄県だけでなく、九州地域でも栽培されています。いぼがあるごつい見た目とその苦みに大きな特徴があります。切ると中にはワタと種が入っており、取り除いて食べます。
- ズッキーニの特徴
米国やメキシコ原産の野菜で、ヨーロッパに伝わり、「ラタトゥイユ」などの定番料理をはじめとして、一般的に食されています。日本には戦後に伝来したといわれています。キュウリに似ているものの、実はカボチャ系。果肉部分はナスに似ているという日本人にとっては不思議な感覚のある野菜です。あまり特徴的な味がないのが特徴といえるかもしれません。
ゴーヤ vs. ズッキーニ 健康効果は?
では、それぞれの健康効果を見ていきましょう。
- ゴーヤの健康効果
その苦みから、長寿の野菜といわれるゴーヤ。その栄養による健康効果はほかの野菜顔負けです。
モモルデシンやチャランチンなどの栄養成分には、血糖値を低下させ、糖尿病予防の効果があります。β-カロテンやビタミンCは、体内の活性酸素を除去。そしてカリウムで塩分排出による高血圧予防の効果などが期待できるとされています。またビタミンCによる疲労回復・美肌効果も見逃せません。
- ズッキーニの健康効果
カロリーの低さが魅力。β-カロテンが含まれるほか、吸収率をアップする効果があります。β-カロテンには、免疫力アップや粘膜の保護などの効果があるといわれています。また、ビタミンBで血流促進・むくみ解消効果も期待できます。
ゴーヤ vs. ズッキーニ その活用方法
しかし、いざ食べるとなるとなかなか食べしにくいのが、このゴーヤとズッキーニの共通点。ビジネスパーソンにおすすめの活用法をご紹介します。
- ゴーヤ
苦さが玉にきず。苦みを抑えるには油と高温調理が基本です。さらに旨味成分イノシン酸をかけ合わせることで、旨味が引き出されるといわれています。イノシン酸は肉や魚に多いため、豚肉やかつお節などを使い、油で調理するゴーヤーチャンプルーは、苦みを減らした調理法。自分で作るときには、一度塩もみして下茹ですると苦みが和らぐといわれています。外食メニューでもよく見かけるので、ぜひ選んでみましょう。
- ズッキーニ
味が淡泊なので、他の野菜と一緒に煮込み、味付けることで美味しく食べられます。トマトや玉ねぎ、赤・黄ピーマンやなすなどの夏野菜と一緒に煮込むラタトゥィユが定番。その他、マリネや炒め物、ソテー、揚げ物などに活用できます。ズッキーニを麺代わりにする「ズッキーニパスタ」でダイエットの置き換え食にも使われます。
外食で選ぶなら、ラタトゥイユのほか、サラダや炒め物に入っているものを狙いましょう。
ゴーヤもズッキーニも、栄養効果が高く、夏バテや夏疲れに効く野菜。ぜひ両方を夏の食生活に上手に取り入れてみてはいかがでしょうか。
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