ココアといえば、冬に飲むと体がぽかぽか温まったり、少し甘いものが飲みたいときのカフェメニューとして飲んだりするのが一般的。そんなココアには、意外と知られていない機能的な一面もあったのです。
最近では、ココアはダイエットに良いという話も聞きますが、ほかにもココアには日頃の悩みを解決するさまざまな作用があったのです。そこで、ココアにまつわる健康トリビアを3つご紹介します。
牛乳のお腹ゴロゴロを防止する!
牛乳を飲むとお腹がゴロゴロしたり、お腹がゆるくなってOPP(お腹ピーピー)状態になったりする人には朗報です。ココアと一緒に飲むと、そのお腹の不調が軽減されることが実験で分かりました。
森永製菓が2016年6月に行ったアンケート結果では、牛乳をほとんどまたは全く飲んでいないと答えた人は、全体の4割を占めました。そのうち、5人に1人が「お腹の調子が悪くなる」ことが理由で牛乳を飲んでいないことが分かりました。
お腹の調子が悪くなる原因は、牛乳に含まれる「乳糖」が大腸で発生させる水素などのガスによるものといわれています。
そこで森永製菓は、ある実験を実施。ココアと牛乳を一緒に飲むと、ココアが大腸内で、乳糖が水素を発生させるのを抑制することを突き止めました。
牛乳でお腹の調子が悪くなる人は、ココアが助けになりそうです。
便のニオイを抑える!
ココアには、消臭効果があることも分かっています。
体臭やワキガの専門医、五味常明医師の著書によれば、食物繊維には、腸内の悪玉菌を掃除し、悪玉菌による毒素や悪臭物質までも吸着し、便として排泄する力があるといいます。これにより、便の悪臭を防ぐことができるというわけです。
ココアにも「リグニン」という食物繊維が含まれているため、便のニオイを抑制する効果が! どうも最近、自分の便やガスのニオイが気になっているという人は、ココアが助けになりそうです。
抗ストレス効果
ココアに含まれる「カカオ・ポリフェノール」には、精神的なストレスに対する抵抗力を強くする作用があることが分かっています。ココアにはよく牛乳を入れることがありますが、牛乳にも鎮静効果があるため、ミルクココアは特にリラックス効果が期待できます。
日頃、仕事や人間関係でイライラしがちな人、強いストレスを感じている人は、ココアが助けになりそうです。
ココアは、困ったときの助けとして飲むこともできるドリンクのようです。悩みが出たら、選んでみるのも良いのではないでしょうか?
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