太っていても「低栄養」? 問題点と対策
今、高齢者の間で「低栄養」が問題になっています。高じると、死亡リスクが高まるといわれています。まだ30〜40代であっても、低栄養予備軍である可能性が! ぜひチェックしてみましょう。
この飽食の時代においても、栄養を摂取する量が特に女性において減っているといわれています。原因としては、主にダイエットによるものや、そもそもどのような栄養をとるべきかの知識不足などが考えられています。
高齢者が陥る「低栄養」とは?
トレンド総研が2016年8月に行った調査によれば、70歳以上の高齢者300人のうち、70歳をすぎてから食事量が減ったという人は7割強で、低栄養の自覚がある人は11%いました。
この低栄養が怖いのは、見た目が太っていてあたかも栄養状態が良いかのように見える人でも、低栄養の可能性があることです。
実際、厚生労働省が行った
「国民健康・栄養調査(平成26年)」によれば、65歳以上の高齢者における低栄養の割合は17.8%でした。
高齢者の低栄養の原因は、料理をなかなか一人でつくることができず、自然と食事量が減ることや、病気や薬の副作用であまり食べられなくなることなどがあるそうです。
若者にも「低栄養」のリスクあり
この低栄養、実は30〜40代の比較的若い世代にも、リスクがあるといわれています。低栄養は死亡リスクを高めるため、今から対策を打っておくことはとても重要です。
かぜを引きやすい、足やお腹がむくみやすい、だるい、声がかすれる、皮膚が炎症しやすい、皮膚が乾燥して弾力がなくなってきた、口の中が乾きやすいなどの自覚があれば、「低栄養予備軍」の可能性があります。
低栄養を防ぐために意識したい食事
低栄養予備軍に少しでも心当たりがある人は、どのように食事を改善していけばいいのでしょうか。ポイントは、栄養バランスの取れた食事をベースにし、より多くの種類の食品を満遍なくとることだといわれています。
まず、炭水化物、タンパク質、脂質という三大栄養素は、偏りなく摂ります。
そして、1つの食品だけを食べる、一食に食べる量を過度に制限するなどの無理なダイエットは、低栄養につながりやすくなるためNGです。満遍なく多種類の食品を摂りましょう。
もし今、「低栄養予備軍」の可能性があると感じたら、ぜひ今のうちから対策を打っておくのをおすすめします。
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