なじみの店は作らない
閑話休題。
さて、人見知りでもボッチで居酒屋に入るというハードルは越えることができた。やってみたら、意外に楽しいものだということも知れた。しかし、人見知りはなじみの店を作らない。
店員に声をかけられたくないし、顔を覚えられるのもイヤなのだ。理由は簡単で、人と関わりたくないからである。一人になりたくてボッチで来店しているのに、
「おや、中山さん。お久しぶりですね」
「ごぶさたしてたね」
「どうですか、お仕事のほうは」
「いや〜、このところバタバタしててさ」
「おたがい様ですね。じゃあ、いつもの?」
「あぁ、いつものでよろしく」
とかってひとくだり、絶対にしたくない。うっとうしいことこの上ない。
人見知りが居酒屋で発したくない言葉ランキングトップ3に入るのが、「いつもの」である。残りの2つは……なんだろう(笑)。もしも店員に顔を覚えられたら、それを機に二度と行かない。店内では、喧騒(けんそう)に紛れて無になりたい。店員に存在を忘れられるくらいで良い。我ながら、人見知りとは扱いづらい生き物だと思う。
(僕らって)友達じゃないんだな…と思い知る瞬間
いつもは人見知りの細かすぎる生態を解説していますが、次回はちょっと趣向を変えて、「あ、(僕らって)友達じゃないんだなと思い知る瞬間10選」というのを書いてみようと思う。
人見知りだって、数は少ないけど友達がいる。「友達といえば友達かな?」くらいの微妙な間柄というのもあって、そんな相手と過ごしているふとした瞬間に、「あ、われわれは友人ではないのか……そうだよな、友人だと期待した自分がばかだった……」と気付かされて、ブルーになるかなしい瞬間があるのだ。
人見知りだけでなく、社会人なら誰でも膝を打つ記事になると思う。こうご期待。
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