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「たまごっち」が復活 赤外線通信で“結婚”も

» 2004年02月03日 19時22分 公開
[ITmedia]

 バンダイは2月3日、携帯型デジタルペット育成ゲーム機「たまごっち」の新製品「かえってきた!たまごっちプラス」を3月20日に発売すると発表した。かつて一世を風靡した製品に赤外線通信機能をプラス、他のユーザーと通信してたまごっち同士の“結婚”も可能になるなど、コミュニケーション機能を追加した。価格は初代と同じ1980円。2005年末までに200万個の販売が目標だ。

photo (C)BANDAI-WiZ2004

 たまごっちの世話をして育てる点では従来製品と同じだが、通信機能を搭載した点が最新版の大きな特徴。他のユーザーと通信すると、そのユーザーとの「なかよし度」がアップ。最初は「しりあい」からスタートし、なかよし度を高めると「しんゆう」「こいびと」に。最終的に「ねつあい」状態になるとたまごっち同士が“恋愛結婚”をして子どもが誕生する。

 なかよし度はたまごっちが渡す「おみやげ」の種類によって変化し、ケーキや花などの“良いおみやげ”ばかりではなく、「うんち」「おばけ」といった“悪いおみやげ”もある。

 誕生後約1日で子どもは親離れ。その後は子どもに名前を付けて育てることになる。通信相手がいないユーザーでも、たまごっちがお年頃になると「おせっかいばあさん」がお見合い写真を持って登場。お見合いをすれば結婚して子どもが生まれるようになっている。

 液晶のドット数は従来から2倍、メモリ容量は約5倍になり、より滑らかで多彩な表現が可能になっているという。

 発売に合わせ、キャンペーン「全国たまごっち化計画」を展開する。全国のロッテリア550店舗に約20センチの「でかたまごっち」を設置、通信機能でレアアイテムを入手できる。

 白と黒、桃色など6色をラインアップ。サイズは49(幅)×17(奥行き)×58(高さ)ミリ、重さ33グラム(コイン電池CR2032含む)。

 3月1日正午から、バンダイネットワークスのネットショップ「ララビットマーケット」で先行予約受け付けを始める。オリジナルバージョンの「幻の白たまごっち」の予約も2004個限定で先着順で受け付ける。

 たまごっちは1996年11月にバンダイが発売。国内外で累計4000万個を販売し、偽物が出回るほどの大ブームになった一方、ブーム後期に過剰な在庫を抱えてバンダイの経営を圧迫した経緯もある。

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