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村上春樹さんの受賞スピーチ、日本のブロガー陣がスピード翻訳 「ハルキ風」もねとらぼ

国内ニュースで伝えられた部分だけでは物足りない――村上春樹さんが授賞式で行った英語スピーチを、日本のブロガー陣が翻訳して公開している。

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 作家の村上春樹さんが2月15日、イスラエル最高の文学賞「エルサレム賞」授賞式で行ったスピーチが話題になっているが、日本の新聞記事やテレビのニュースでは、スピーチのごく一部しか伝えられていない。

 スピーチの内容をもっと知りたいと考えた日本のブロガーたちは、英語ニュースなどからより長いスピーチ文を見つけ出し、日本語に翻訳して自らのブログで紹介している。15日のスピーチの翻訳を16日までに公開するという“早業”だ。


Jerusalem Postの記事は「イスラエルに不都合な内容を省略してある」と複数のブロガーが指摘している

 スピーチの抄録を紹介している現地紙「Jerusalem Post」を、経済学者の池田信夫さんがブログで紹介。これを見たブロガーがそのまま翻訳したり、翻訳した上で村上さんの小説風「ハルキ風」に味付けして公開している。

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 Jerusalem Postの内容に加え、JAPAN TODAY Web版やYouTubeに掲載されたニュース映像、AP通信のニュース原稿からスピーチの部分だけを取り出し、できるだけ元のスピーチに近い内容で翻訳しようと取り組んでいるブロガー(その1)(その2)もいる。

 それぞれの翻訳は多くの読者を集めているようで「翻訳で初めて読みました」といった感想や、翻訳の間違いの指摘がコメント欄に書き込まれていることもある。

 新聞やテレビなどのニュース媒体は、文字数や映像の長さに制限があるため、長いスピーチは全文を紹介するのは難しく、媒体のスタンスや記者の感じ方によって切り取る部分も変わってくる。

 個人ブログは、文字数の制限や媒体としての制約が薄く、さまざまなメディアを横断して情報を集められる。引用と認められる範囲を超えた場合の原文の翻訳権の扱いなど、著作権上の問題は残るものの、個人ブログの強みが発揮されたケースといえそうだ。

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