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ニコ動に「動画の墓参り」という習慣があるらしい

ニコニコ動画に「動画の墓参り」という習慣がある。削除された人気動画の“跡地”に、ファンだったユーザーが訪れて「墓参りに来ました」などと書き込み、人気をしのぶというものだ。

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 ニコニコ動画に「動画の墓参り」という習慣があるらしい。削除された人気動画の“跡地”に、ファンだったユーザーが訪れて「墓参りに来ました」などと書き込み、人気をしのぶというもの。記者はブログ「未来私考」の記事で初めて知ったのだが、2007年ごろからある習慣のようだ。

「あいつこそがテニスの王子様」の“跡地”。今年3月6日には投稿から2年を記念する「2周年祭」として、「2周年おめでとう!」などのコメントが殺到した
「涼宮ハルヒの憂鬱」と「CANDY POP」(SOUL'd OUTの楽曲)のMAD跡地。削除日時がタグに書かれている

 ニコ動で削除済み動画のページにアクセスすると、「大変申し訳ありませんが、この動画は削除されたためご覧になれません」といったメッセージ動画が再生される。

 この動画には、コメントを付けることも可能。削除直後には「なぜ削除した」など残念がるコメントが付くことが多いが、それが落ち着いてくると「墓参り」と書き込み、“在りし日の動画”をしのぶユーザーが増えてくる。

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 動画によっては「○年○月○日○時○分削除」など、削除日時がタグとして付けられているものもあり、削除から1周年、いわば“1周忌”の日に改めて“墓参り”に来るユーザーもいる。

 100万回以上再生された後に削除された動画は「ミリオン英雄墓地」と呼ばれているようだ。ニコ動初期に大人気だった「あいつこそがテニスの王子様」などが含まれ、ニコニコ大百科によると、計13作品あるという。

 ニコ動ユーザーには、新年になると「初詣で」と称してお気に入りの動画を回り、「初詣でに来ました」「あけおめ」などとコメントするなど、動画を“お参り”の対象にする習慣がある。彼らにとって動画は、見て楽しむだけではなく、みんなが集まる場でもある。お気に入り動画に“お参り”することで、動画への愛情や親しみを表現しているのかもしれない。

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