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地震、その時mixiは 「頑張っぺし」――集まる被災者の声、飛び交う超ローカル情報今こそIT・ネットの出番(1/2 ページ)

SNS「mixi」は被災者の声が集まる場所の1つだ。mixi日記は3月12日、東北地方からの投稿が44%増えた。コミュニティでは個人商店の営業時間など、極めてローカルな情報がやりとりされている。

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 「切実にガソリンが欲しい。体は元気なのに何も出来ない!」「頑張ってと言われるのが辛い。愚痴です。スルーしてください」「ラーメンが食べたい」「明日はエイプリルフールだから全部うそだって言って」――。2200万会員を抱える国内最大のSNS「mixi」には、東日本大震災の被災者の書き込みが相次いでいる。

 地域ごとの「コミュニティ」では、友人や知人の実名を明かし、安否確認を求める投稿が後を絶たない。個人商店の営業時間など、被災地の超ローカルな情報も飛び交う。mixi日記は3月12日、東北地方からの投稿が44%増えた。

 「生死に関わるコミュニケーションにmixiが使われているのを見て、ぐーっと背中に緊張が走る思いだ」と、ミクシィの原田明典副社長は語る。

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日記からボイスへ 主役が入れ替わった日


原田副社長

 原田副社長は3月11日、都内で外出中に地震に遭遇した。すぐさま会社に連絡しようとしたが、電話はつながらず、携帯メールは送れない。そこでmixiボイスに「ハチ公バスに乗って渋谷に向かっています」と投稿すると、社員からは「ご無事で何よりです」などと返信が相次いだ。

 ネットがつながる地域では、原田副社長と同じように、mixiボイスで自分の状況を知らせようとしたユーザーは多かったようだ。地震直後、mixiボイスの投稿数は普段の約8倍に達した。「明けましておめでとう」の投稿が殺到する年始でも普段の2倍程度。「やばい!」と急きょサーバを増やし、アクセス集中に耐えた。

 mixiボイスへのアクセスは翌日の昼には落ち着いてきたが、しばらくは通常の2~3倍多い状態が続いた。mixiの代表的な機能と言えば日記だが、このときばかりは「主役が入れ替わった」と振り返る。地震後もエンジニアたちは冷静で、「サービスは落とさないのが当たり前という意識で普段通り淡々とやっていた」。

 サービスを安定運用する一方で、被災者らの役に立つ機能を提供しようという声も社内で挙がった。まず用意したのは、震災関連のコミュニティなどを紹介する案内ページ。安否確認の助けにと、マイミクシィが最後にログインした時間を確認できるページも公開したほか、mixiコレクションを使った募金受け付けもスタートした。

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