ニュース

「人力検索はてな」10周年でリニューアル 質問を無料に、Twitterとも連携

はてな最古のサービスで7月に10周年を迎えるQ&Aサイト「人力検索はてな」がリニューアル。これまで有料だった質問を無料でもできるようになった。

advertisement

人力検索はてな。ロゴも新しく

 はてなは5月30日、7月に10周年を迎えるQ&Aサイト「人力検索はてな」をリニューアルした。これまで有料だった質問を無料でもできるようにしたほか、Twitterとの連携を強化。ロゴとサイトデザインも一新した。

 同社最初のサービスである人力検索はてなで、過去に1度でも質問か回答したことのあるユーザーは約25万6000人にとどまっており、「はてなのほかのサービスに比べると小さなコミュニティーになってしまった」と近藤淳也社長は語る。

 「はてなユーザーが何かを質問したいと思ったときに、真っ先に使うサービスに変えていきたい」――近藤社長は「リニューアルに寄せて」と題したブログ記事で、こうコメントしている。

advertisement

Twitterとも連携

 質問やアンケートを投稿すると、ほかのユーザーが答えてくれるサービス。これまで、質問やアンケートの投稿にははてなポイント(1ポイント1円)が必要で、満足のいく回答を寄せてくれたユーザーに質問者が任意のポイントを支払う仕組みだった。

 リニューアル後はポイントを使わずに質問やアンケートを投稿することも可能になった。Twitter連携も強化。質問やアンケート、回答を投稿したことをTwitterで知らせることができる。回答ページには、そのページに関するつぶやきも一覧表示する。

 「清潔感があって、分かりやすく、人の顔が見える」(同社アプリケーションエンジニアの栗栖義臣さん)をコンセプトに、サイトデザインやロゴも一新。回答ページに吹出しのモチーフが使われているほか、ユーザーアイコンを表示できるようにした。

リニューアル前
リニューアル後

10年間で変わったこと

 人力検索はてなが生まれたのは2001年7月だ。当時の掲示板サイトやQ&Aサイトでは、初心者が質問すると「そんな質問は以前にあった」「検索すればすぐ分かる」などと「厳しい言葉を投げかけられることがあった」と、栗栖さんは語る。


近藤社長(右)と栗栖さん。取材の合間もリニューアルのアイデアを練っていた

 人力検索はてなは、質問を有料化して質問者の立場を高くすることで、初心者が使いやすくなるよう配慮してきた。だが10年経ち、そんな“初心者いじめ”は「無くなってきた」(栗栖さん)という。ネットを日常的に使う人が増え「『ネットが俺のなわばり』という感覚が無くなってきた」からではと、近藤社長は見る。

advertisement

 有料が足かせとなり「とりこぼしているユーザーもいた。メリットがデメリットにもなっているかな」と近藤社長。ユーザー数はほぼ同じペースで伸び続けてきたが「たまに思い出して使うみたいな感じ(のサービス)になっていた」(近藤社長)という反省があった。

 「どれだけそこに良さがあるとは言え、たくさんの人に使ってもらわないと」――10年を期に質問を無料にし、気軽に使ってもらうことでサイトを盛り上げていく。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの行動”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」【大谷翔平激動の2024年 「家族愛」にも集まった注目】
  2. 60代女性「15年通った美容師に文句を言われ……」 悩める依頼者をプロが大変身させた結末に驚きと称賛「めっちゃ若返って見える!」
  3. 友達が描いた“すっぴんで麺啜ってる私の油絵"が1000万表示 普段とのギャップに「全力の悪意と全力の愛情を感じる」
  4. 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に
  5. 真っ黒な“極太毛糸”をダイナミックに編み続けたら…… 予想外の完成品に驚きの声【スコットランド】
  6. 皇后さま、「菊のティアラ」に注目集まる 天皇陛下のネクタイと合わせたコーデも……【宮内庁インスタ振り返り】
  7. 毛糸6色を使って、編んでいくと…… 初心者でも超簡単にできる“おしゃれアイテム”が「とっても可愛い」「どっぷりハマってしまいました」
  8. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  9. 71歳母「若いころは沢山の男性の誘いを断った」 信じられない娘だったけど…… 当時の姿に仰天「マジで美しい」【フィリピン】
  10. 「ありそうでなかった」 無線マウスのレシーバーが“まさかの便利機能”を搭載! 競合会社も「便利やんけこれ」