ニュース

iPhoneで食事を撮るとカロリー分かっちゃう 東大発の技術を応用したアプリ「TABLE FOR TWO」

食べ物の写真を撮るだけでカロリーと栄養バランスが分かるiPhoneアプリが登場する。途上国の飢餓と先進国の生活習慣病の解決に取り組むNPO団体「TABLE FOR TWO」のもので、東大発の食事写真解析技術を応用した。

advertisement

厚生労働省と農林水産省が策定した「食事バランスガイド」に基づいてバランスを判定。きれいな逆三角形になるのが理想で、この画像では主食を過剰摂取したため、1番上の主食を表す黄色が多く描かれている。右下は摂取した食事の総カロリー

 iPhoneで撮影した食べ物の写真から、カロリーと栄養バランスが分かるiPhoneアプリが11月中旬に登場する。途上国の飢餓と先進国の生活習慣病の解決に取り組むNPO団体「TABLE FOR TWO」のもので、食事日記をつけられるサイト「FoodLog」の運営元foo.logと電通、電通レイザーフィッシュが企画・開発した。利用は無料。

 アプリ「TABLE FOR TWO」を起動して食べ物の写真を撮ると、写っているものの色や質感といった特徴を抽出し、データベースから似た写真のメニューを検索。そのメニューのカロリーを表示する。表示するカロリーは毎回1人前のため、2人前を食べた場合は記録をつける際、正直に自己申告しよう。似たメニューが表示されない場合は、ユーザーが新たにメニューとカロリーを登録することも可能だ。

 写真から食べ物のカロリーを判定する技術は、東京大学大学院情報学環相澤研究室が開発を進めている「食事写真解析技術」を応用した。判定したカロリーの誤差は平均150キロカロリーほどあるというが、手軽に食生活を管理したい人にはうってつけかもしれない。1日、1週間、1カ月ごとの食事の記録から、主食、主菜、副菜、果物などの栄養バランスを算出し、グラフで表示する機能も備える。

advertisement

 アプリには、TABLE FOR TWOの活動を紹介する画面を用意した。ヘルシーな食事を推進するTABLE FOR TWOプログラムのメニューが世界中でどれくらい食べられているかをカウントして表示するほか、世界食料デーに合わせて実施するキャンペーン「100万人のいただきます!」のバナーも掲載する。

過去に撮った料理の写真はアルバムのように閲覧できる
アプリを開くと、地球と世界の子供たちの絵が描かれた「100万人のいただきます!」キャンペーンの画像が表示される

発表会には、NPO法人「TABLE FOR TWO」の古暮真久代表(写真中央、右から5人目)や「TABLE FOR TWO USA」のダニエル・ゴールドステイン代表(右から4人目)らも参加した

 アプリの発表会に出席したfoo.logの小川誠社長は「アプリで自分の食生活を見直し、個人でもTABLE FOR TWOの活動に参加できることを知ってもらえれば」とコメント。「アプリを通じて途上国に食事を寄付できる仕組みも企画中」と明かした。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 「現場を知らなすぎ」 政府広報が投稿「令和の給食」写真に批判続出…… 識者が指摘した“学校給食の問題点”
  2. 「なぜ今になって……」 TikTokで“15年前”の曲が大流行 すでに解散の人気バンド…… ファン驚き 「戸惑いが隠せない」
  3. ガチ“別人級”……凄腕メイク術駆使したビフォアフが「日本の頂点」と話題、“フォロワー数580万人”の美容系インフルエンサー
  4. 0歳娘がはじめて歩けた瞬間、パパの顔を見て…… 号泣必至の“表情としぐさ”に「やったねえ!すごいねえ!」「かわいくて涙が」
  5. 『HUNTER×HUNTER』の冨樫義博がXで怒り 立て続く“誤配”で「三度目です」「次はもう知らん」
  6. 「二度と酒飲まん」 酔った勢いで通販で購入 → 後日届いた“予想外”の商品に「これ売ってるんだwww」
  7. 伝説のスポーツカーが朽ちている……!? ある田舎の風景を描いた精巧なジオラマに「リアルすぎる」「ホンモノかと」驚きの声
  8. 「ヒルナンデス!」で道を教えてくれた男性が「丁(てい)字路」と発言 出演者が笑う一幕にネットで批判続出
  9. 側溝の泥に埋もれて瀕死の子猫→救助されて1年後…… 涙あふれるビフォーアフターに「良かった……良かったです」「奇跡ってある」と182万表示
  10. 死んだはずのスズメバチ、お尻をよく見てみると…… 「亡者の執念発動してますね」「だから怖いんだよな」油断できない生命力におののく声