ニュース

「うつかも」通知サービス「うつっぽ」、批判受け改善へ

「開発スピードに呑まれた」――匿名で「あなたはうつかも」と知らせるメールが届くサービス「うつっぽ」が失策を認め、改善する。

advertisement

 物議を醸していた、身近な人に「あなたはうつかも」というメールを送る「うつっぽ」が、批判を受けてサービスの改善について発表した。


うつっぽ

 うつっぽは、メンタルヘルスの問題を抱えているかもしれない身近な人に対し、匿名でメールを送り、診断サービスを勧めるというもの。5月半ばに公開されて以来、賛否両論を呼んでいる。匿名なのでスパムのように思える、通知の仕方が配慮に欠けるのではないか、などの批判を受けた。

 同サービスを運営するU2plusは6月4日のブログで、「周囲の人たちのメンタルヘルスの予兆に気がついてもらう」「メールを送るだけであれば心理的な障壁がさがり、より多くの人にメンタルヘルスのチェックを受けてもらえる」というコンセプトであることをあらためて説明しつつ、失策があったことを認めた。

advertisement

 同社は「仮説検証を経ずにサービスを公開した」ことが失策の最大の原因だとしている。代表である東藤氏が、開発を担当したliverty(家入一真氏が率いるプロジェクト集団)の「開発スピードに驚嘆し、勝手に『呑まれた』状態となったことだと思います」と説明している。「公開を急いだ結果として、”うつっぽ”は格好のスパムメールツールと化し、多くの方に大変ご迷惑をおかけいたしました。誠に申し訳ございません」

 今後は当初の目的やコンセプトはそのままに、匿名性を排除し、手軽なセルフチェックツールとして使用した後、周囲になんらかの予兆がある人がいたらメールを送ってもらうサービスとして改善する予定。Facebook認証を取り入れて送信者の実名を出し、メールの対象を「知り合い」に限定する。改善リストと進捗状況はGoogleドキュメントで公開し、誰でも閲覧できるようにした。「うつ」から始めるサービス名称に違和感を覚えたという意見が多かったため、サービス名の変更も検討しているという。

関連キーワード

メール | 匿名 | 批判 | メンタルヘルス

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 刺しゅう糸を20時間編んで、完成したのは…… ふんわり繊細な“芸術品”へ「ときめきやばい」「美しすぎる!」
  2. 「理解できない」 大谷翔平と真美子さんの“スキンシップ”に海外驚き 「文化は100%違う」「伝説だわ」【大谷翔平激動の2024年 現地では「プレー以外のふるまい」も話題に】
  3. 友達が描いた“すっぴんで麺啜ってる私の油絵"が1000万表示 普段とのギャップに「全力の悪意と全力の愛情を感じる」
  4. 後輩が入手した50円玉→よく見ると…… “衝撃価値”の不良品硬貨が1000万表示 「コインショップへ持っていけ!」
  5. 毛糸6色を使って、編んでいくと…… 初心者でも超簡単にできる“おしゃれアイテム”が「とっても可愛い」「どっぷりハマってしまいました」
  6. 「これは家宝級」 リサイクルショップで買った3000円家具→“まさかの企業”が作っていた「幻の品」で大仰天
  7. 「人のような寝方……」 “猫とは思えぬ姿”で和室に寝っ転がる姿が377万表示の人気 「見ろのヴィーナス」
  8. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  9. 余りがちなクリアファイルをリメイクしたら…… 暮らしや旅先で必ず役に立つアイテムに大変身「目からウロコ」「使いやすそう!」
  10. 山奥で数十年放置された“コケと泥だらけ”の水槽→丹念に掃除したら…… スッキリよみがえった姿に「いや〜凄い凄い」と210万再生