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脱ぎたがる女たちが増えている? “今の私”を残せるヌード専門スタジオに行ってきた(3/4 ページ)

自分自身のヌード写真を残したいという女性が増えている。ヌード専門スタジオ「Studio ivy」(スタジオアイビー)は3週間先まで予約が取りづらい状況だ。どうして彼女たちは脱ぎたがるのか。女性だけで作られる撮影現場に潜入して見えた真実とは――。

夫は大反対 子どもは「キレイに撮ってもらえるならイイじゃん?」

 原田さんは、ヌード写真を撮影することを夫に話すと「自分勝手なことをするものだ。思春期の子どもがいるのに何を考えているんだ」などと猛反対された。それでも撮影に踏み切ったのは「女性にもっと自信を持ってもらい元気になってほしい」という想いがあるからだという。「例えば子どもがいるから、スタイルが良くないからなどと、変に理由を作るとチャンスも逃げていく。やりたいことには素直に挑戦しよう」と語る。

 8人いる子どもの反応はそれぞれだったが、大半の子は「イイじゃん。キレイに撮ってもらってね」と好意的だったそう。そのことも原田さんの決意を後押した。ブログに「ヌードを撮ってもらいます」と書いたところ、周りの女性たちからの反応は上々で、自分も撮りたいという意思表示をする女性もいた。原田さんにはもう1つ、結婚11年目の夫に新鮮な自分を見せたいという想いもあった。だから、脱ぐ。

 撮影も終盤に差し掛かる頃、うつ伏せになったポーズを撮ることに。床に敷いた白いベールに寝転んだ原田さんの衣装を、スタッフがそっと外すと完全にヌードな状態になった。「恥ずかしいー」「見えそう」と躊躇しながらも、撮影は進んでいく。いよいよ本番ともいえる立った状態でのフルヌードは、黒背景で撮影される。見えてはいけない部分が出ないポーズをスタッフとともに考えて、ポージングで確認していく。

 「皆さんしっつれーい」とリラックスしながら、すべて脱ぎ捨てた後、原田さんの表情は凛としていた。美しさの中に力強さを秘めた女の顔。覚悟を決めた横顔はキレイだ。次から次へとポーズが自発的に変わっていく。女優のようだ。もうそこに、迷いはない。100枚を超える撮影が終わり「古い私を脱ぎ捨てて、新しい私に生まれ変わった感覚」と語る顔は、来たときよりの何十倍も晴れやかで魅力的だった。

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