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続・「ドラゴンクエストX」に感じた「オフラインゲームっぽさ」考――「DQX」は「みんなで遊ぶスタンドアローンゲーム」だ!日々是遊戯(2/3 ページ)

以前書いた「『ドラゴンクエストX』に感じた『オフラインゲームっぽさ』」という記事の続きです。あれからさらに80時間ほどプレイしてみて、あのとき感じた「オフラインゲームっぽさ」はどう変わった?

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もともと「みんなで一緒に遊ぶスタンドアローンゲーム」だった?

 で、冷静になって振り返ってみると、実はこれまで日本でヒットしたマルチプレイ型ゲームって、ほとんどがこのスタイルなんですよね。直近だと「モンスターハンターポータブル」、もうちょっとさかのぼるなら「ポケットモンスター」。どれも他人と遊ぶことがひとつの柱ではあるけど、でも実際プレイ時間の大半はソロプレイだった(だから据え置きの「モンハン」は「MHP」ほど売れなかった)。

サポート仲間はいつでも出し入れ可能。途中で友達が来たら「じゃあ1人引っ込めるから入りなよ」とか、プレイヤーが3人しか集まらなくても「もう1人はサポート仲間を出すね」といったこともできる

 そしてもっと言えば、そもそも「DQ」というシリーズ自体が、はじめから「みんなで一緒に遊ぶスタンドアローンゲーム」だった。ゲーム内ではそれぞれが勇者になって大魔王討伐の旅を楽しみ、ゲームの外へ出れば、学校や友達の家で「どこまで行った?」「いまやっとレベル36」「ビアンカとフローラどっちと結婚した?」といった雑談に花を咲かせる。たぶん堀井雄二さんが本作で実現したかったのも、そういう意味でのマルチプレイだったはずです。

 「DQX」もオンライン部分の手触りは「モンハン」よりも「MHP」シリーズに近い。それは「DQ」のオンラインゲームとしては、ものすごく正しい方向だったのではと僕は感じています。

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もちろん、気の合う仲間同士で遊べばもっと楽しい

スタンドアローンっぽいからこそ感じる不満と不安

 ただ、それでも不満がないわけではなくて、特に強く指摘しておきたいのは、中盤以降の「レベルの上がりにくさ」です。いっそ「みんなで遊ぶスタンドアローンゲーム」だと割り切るのなら、何もレベルの上がりにくさまでMMORPG基準にすることはなかった。明らかにMMORPGとして長期間サービスを継続させるための足かせにしかなっておらず、ただでさえ「スタンドアローンっぽいプレイ感覚」とも相まって、単にだらだらとレベルアップを引き延ばしているだけに見えてしまう。

レベル20を超えたあたりから「次のレベルまで」を見るのがだんだん辛くなってくる

 またソロが楽すぎるために、コンテンツの消費が速く、将来的にはさっさとクリアしてしまった人がゲームから離れていくのでは、という懸念もあります。……が、このへんはビジネス面のお話であって、プレイヤーが心配するのは筋違いかもしれません。

 むしろ僕としては、このまま魔王を倒してスパッと終われるのであれば、それはそれで大変にすばらしい(社会人に優しい)ゲームではないかと思うわけですが、そこは今後の追加コンテンツ(特にストーリークリア後のエンドコンテンツ)に期待したいところです。

ソロでもがんがんストーリーを進められるのはいいのか悪いのか

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