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大学生が高校の教科書を作成、検定に合格し授業で採用
大阪市立大学の学生が作った教科書が教科書検定に合格し、北海道旭川工業高校で使用される。
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大阪市立大学の学生、山下明さんが、高等学校向けの教科書(電気基礎)を発行した。文部科学省の教科書検定に合格しており、2013年4月より実際に北海道旭川工業高校で使用される。大学生個人が検定済教科書を発行するのは、制度開始以降初のこと。
山下さんは工学部電子・物理工学科の4年生。「こういう教科書があったらいいな」と、自身が高校時代に抱いた思いをもとに、2010年春に執筆を開始した。同年秋に完成させると、文部科学省の検定に申請。1年後、文科省より求められた内容修正に対応して2012年1月に検定に合格した。その後、全国の教育委員会・工業高校に見本を送付したところ、北海道旭川工業高校の採択が決まった。
一般的に600ページに及ぶこともある電気基礎の教科書から、最低限必要なエッセンスのみを抽出し、150ページにまとめた。また「ですます調」で執筆し、分かりやすさを重視した。「少ないページ数で分かりやすく説明するとなると思ったより大変でした」と山下さん。
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執筆から組版、検定手続き、修正、見本発送など全て1人で取り組み、特に検定意見については、文科省の担当者と直接やりとりをしながら直しを進めた。「苦労も多かったのですが、実際に検定に合格し、採択が決まったときはとてもうれしく思いました」(山下さん)
山下さんは4月から、工業高校の先生として教壇に立つ。今後は教師として働きながら、教科書の執筆を続けていきたいと考えている。
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