「電子書籍アワード2013」　大賞は「宇宙兄弟」に

　書籍情報サイト「ダ・ヴィンチ電子ナビ」が主催する「電子書籍アワード2013」で、「宇宙兄弟」（小山宙哉）が大賞に決定した。

　電子書籍アワードでは、電子書店の年間売上データを総合してランキングを集計する。総合部門では「宇宙兄弟」が1位、2位は「ジョジョの奇妙な冒険」（荒木飛呂彦）、3位は「テルマエ・ロマエ」（ヤマザキマリ）となった。トップ50のうち34作品はコミックが占めた。前年の大賞は「電子書籍版イチロー・インタヴューズ」（石田雄大）だった。

　大賞を受賞した小山さんは、「僕はまだ電子書籍になじみが薄いので、みんな電子書籍で読むのか！とちょっと驚きました。でも、電子書籍は簡単に持ち運びできるので、常に購入者の傍らに『宇宙兄弟』があるってことになりますよね。それはとても嬉しいです」とコメントしている。

　ジャンル別では、ライトノベル部門1位は「カンピオーネ！」（丈月城）、ビジネス・政治経済・自己啓発部門1位はApple創業者スティーブ・ジョブズ氏の伝記「スティーブ・ジョブス」（ウォルター・アイザックソン）となっている。特別賞にはAmazon.comの電子書籍端末「Kindle」などが選ばれ、ネット上で全話無料公開した「ブラックジャックによろしく」（佐藤秀峰）も特別賞の「読者賞」を受賞した。