ホリエモン、仮釈放に「万感の思い」 宇宙開発にニュース批評……今後の活動を語る
仮釈放されて初めて食べたモノはマックのてりたまセットだそうです。
3月27日に仮釈放された堀江貴文さんが同日、都内で記者会見を行った。収監された時と比べ30キロ減量したというスリムな姿で会場に現れた堀江さん。1時間ほどの会見のなかで、刑務所での生活から自身の内面の変化、今後の目標まで縦横無尽に語った。その模様はニコニコ生放送でライブ配信され、来場者数は終了時点で12万人を超える盛り上がりとなった。
仮釈放されて初めて食べたモノはマックのてりたまセット
堀江さんはライブドア事件で旧証券取引法違反の罪に問われ、2011年5月に懲役2年6カ月の実刑が確定。同年6月に出頭し、1年9カ月間服役した。会見の冒頭では「皆様にご迷惑をおかけしたことは深く反省しており、償うべく頑張って受刑生活を送ってきた。この日を迎えられたことを万感の思いでいる」と挨拶。会場に詰めかけた150人の報道陣から無数のフラッシュを浴びた。
今朝の午前7時40分に仮釈放されてからは、関係者への連絡に散髪と忙しい半日を過ごしたという。“娑婆”に出てから初めて食べたものは、マクドナルドのてりたまセット。「おいしかった。味は濃かったですけど。刑務所で薄味になれちゃいまして」と感想を述べた。刑務所では生モノがほとんど食べられなかったため、今は寿司が食べたいという。
刑務所での規則正しい生活により、もともと95キロあった体重は66キロほどに減った。一方で内面については「変わったかもしれないし、変わってないかもしれない」とコメント。以前は「35歳までに何かやらないとヤバイという強迫観念があった」が、「裸一貫」となった現在は「自分にそんなプレッシャーをかけなくていいじゃないか」と思うようになったと明かす。
「新しいニュース批評の形を事業化したい」
多くの人が気になるのは、堀江さんの今後の活動だろう。「正直ライブドアの社長を辞めたとき、ITの仕事はお腹いっぱいかなと思っていたけど、PCとかスマホとかネットとかに切り離されて1年9カ月を過ごすと、そろそろやってみてもいいかなと思ったのも事実。モバイルの環境も良くなって、ネットのリテラシーもあがってきて、事業環境がやりやすくなったと思う」と堀江さんは語る。
刑務所での「休養生活」を経て、すでに頭のなかにはさまざまアイデアや事業の構想が浮かんでいるようで、「ネットを使った新しいニュース批評の形を事業化していきたい」とコメント。また以前から関わっているロケット開発の事業も続けていくことや、刑務所を出た人の社会復帰を支援するような活動で社会貢献したいという思いも明かした。
検察へのコメントも
会見での質問は、ライブドア事件をめぐる堀江さんの検察への思いや、趣味のゴルフなど多岐に渡った。とくに検察に関しては「私の事件に関しては終わったことなのでどうこう言っても仕方ない」と断りつつ、「正義ほど胡散臭いものはないなと思う」と語気を強める場面も。「私は自分なりに謙虚に足元をみて反省して出てきたつもり。検察も自分たちの正義が正しいのか常に考えて欲しい」などと語った。
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