前代未聞! 東京ディズニーランドから笑顔が消えた 初の謎解き「魔法にかけられた夜の王国」体験記(1/2 ページ)
1月19日午後8時30分。閉園時間を過ぎた東京ディズニーランドに、いつものように閉園アナウンスが流れます。が、いつもとはなにか、雰囲気が違う……!?
東京ディズニーランドの閉園後、聞き慣れたアナウンスが園内に流れます。「東京ディズニーランドは閉園時間となりました。楽しい1日をお過ごしいただけましたでしょうか。またお越しいただける日を……楽しみに待っているがいい! ハーッハッハッハ!!」
大変です。開園30周年を迎え盛り上がる東京ディズニーランドの「ハピネス」が、眠れる森の美女に登場する、ディズニー界きっての悪役であるマレフィセントに奪われてしまいました! いつもは聞いていて切なくなる閉園アナウンスにいきなり登場したマレフィセント、こりゃあ閉園している場合じゃない!
1月19日、2月6日、2月13日の全3回、各1000人が参加した「魔法にかけられた夜の王国 奪われたハピネスを取り戻せ」に参加してきましたので、その様子を謎解き以外の部分を中心にお送りします。
初の謎解きプログラムは東京ディズニーランドならではの内容
マレフィセントはなんと、夢と魔法の王国、東京ディズニーランドから「ハピネス」を奪ってしまいました。このままでは、笑顔あふれる東京ディズニーランドが悪夢と絶望の王国になってしまいます。ミッキーマウスも闇の魔法空間に閉じ込められてしまい、得意の魔法が使えません。
しかし、眠れる森の美女に登場する3人の妖精たち、フローラ、フォーナ、メリーウェザーが3つの魔法をかけてくれました。1つ目は「1000人の参加者をここ東京ディズニーランドに呼ぶこと」、2つ目「呪いを解くための伝説の剣と魔法の呪文を、謎とともに東京ディズニーランドのどこかに隠したこと」、3つ目は「マレフィセントをほんの少しの間眠らせること」。もし参加者が真の勇者であれば、この呪いは解けるといいます。
妖精たちがマレフィセントを眠らせることができるのは、たった1時間。どうです? なかなかディズニーっぽいでしょ?
ハピネスが奪われた東京ディズニーランドを歩く
この謎解きイベント、謎自体にディズニーの知識はほぼ必要なく、これまでに開催された多くの謎解きイベントと同様、ひらめきと柔軟な考え方、そして時間があれば解けるものでした。以前富士急ハイランドにて開催されたリアル脱出ゲーム「ある使徒からの脱出」などを見ていただくと感覚がつかめると思います。
この記事では謎解き部分のネタバレはひとまずおいといて、東京ディズニーランドで行った初めての「謎解きイベント」の意義をお伝えしましょう。
マレフィセントがハピネスを奪った、それを取り戻すために参加者は謎を解く……という始まり方だったこのイベント、パーク内はまさにハピネスの奪われた空間になっていました。まず、普段は明るい音楽がBGMとして流れているはずなのに、これがおどろおどろしいものに変わっています。きらびやかにライトアップされているはずのシンデレラ城もこの通り。
そして何より……東京ディズニーリゾート30年の歴史の中で初めてかと思いますが、キャストたちの「笑顔」を奪われているのです。この演出、実際の参加者は謎解きに必死でほとんど気付いていなかったのではないかと思いますが、前代未聞の出来事でした。
はじめは簡単、次第に手ごわくなる“謎”
まず参加者は、配られた紙に書かれた「STEP1」の謎に取りかかります。3問用意された設問は、謎と言うよりクイズレベル。5分あればひらめくレベルです。
参加者はとにかくチェックポイントに急ぐ方もいれば、笑顔の消えたレストランで謎を解いてから行動する人も。チェックポイント近くにはうずくまって頭を働かせている人も多く、寒さを忘れる内容でした。
タイムアップ――ハピネスは戻るのか?
開始から1時間が経ち、残念ながら妖精たちがマレフィセントにかけた眠りの魔法が解けてしまいました。スタート地点に戻った参加者たちは、あのマレフィセントの高らかな笑い声を再度聞くことになります。
マントを翻し登場したマレフィセントは叫びます。「お目当てのものは見つかったのかい? もう手遅れだよ。これからは私がここの支配者だ!」
すると、「マレフィセント、そんなことはさせないぞ! 呪文を手に入れた勇者のみんな、立ち上がって!」なんとミッキーの声が! そして最前列には、とあるアイテムを掲げた勇者たちがいます。そして勇者がとあるキーワードを叫ぶと、マレフィセントは消えていきました!
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